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｢北斗、そろそろ手離そ？｣
｢……やだ｣
なかなか北斗は頬から手を離してくれなくて。
恥ずかしさと若干の気まずさで頭の中はパンク寸前だった。
すると
｢ねぇ、何してんの？｣
横から聞こえる低い声。
もしかして、と思って視線を移すと怖い顔をした
大我くんが冷たい目で私達を見ている。
｢これは、その……｣
上手く言葉が続かない。
これじゃあ大我くんに誤解されてしまう。
｢俺が勝手にAちゃんに触れただけだよ｣
｢……そう｣
北斗の言葉に大我くんは短く返事をした。
そしていつもどうりの表情に戻る。
……良かった、誤解されなくて。
｢北斗、ありがとう｣
｢全然いいよ。元はと言えば俺のせいだし｣
そう言って自嘲する北斗。
申し訳なさが込み上げてくる。
｢それよりさ、京本見てみ｣
北斗に言われるまま、ちらりと大我くんを見ると
余っている材料を凝視していた。
大我くん？と問いかけると髪を掻きながら口を開いた。
｢あの、俺材料落としちゃったからさ、悪いんだけど
余ってるの分けてくれない？｣
少し恥ずかしそうにお願いするから、思わず頬が緩む。
｢もー、しょうがないなぁ｣
｢偉そうにされるとムカつくんだけど｣
｢そんなこと言うと分けてあげないけどいいの？｣
｢……｣
渋々口を閉じる大我くん。
私が主導権を握るなんて初めてだ。
ちょっとだけ優越感。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
