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北斗もスタジオ入りして、ついに収録が始まる。
どうやらビーフシチューを作る対決らしい。
『今回はビーフシチュー対決ということで
2対2のチーム戦で戦っていただこうと思います！』
明るい声で司会さんが進めてくれる。
『そこでSixTONESさんは3人なので1人だけ
桃瀬Aちゃんとチームになってもらいます』
あ、そっか、3対1はさすがに不公平だもんね。
あわよくば大我くんと一緒になりたいなんて。
願うくらいいいよね？
『その1人というのは番組の独断と偏見で
選ばせていただきました！』
ごくりと息を飲む。
『ということで、松村北斗くん。お願いします！』
うん、そう簡単にうまくいかないよね。
でも北斗とだし楽しくやれそう。
北斗は少し戸惑ったような様子でやってきた。
驚いているのが目に見えるようにわかって
くすっと笑みがこぼれる。
｢ごめんね、京本じゃなくて｣
｢全然全然！北斗と同じチームになれて嬉しいよ｣
｢うん、俺も嬉しい｣
そう言葉を交わして早速料理に取りかかる。
｢ん、待って切り方わかんないかも……｣
人参を切り始めたのはいいものの、あの独特な形に
たどりつく切り方がわからなくなった。
そいえば、いちょう切りしかやってこなかったかもしれない。
自分の料理のできなさに呆れていると
包丁の握る手に北斗の手が重なった。
｢こーやってやんの、わかる？｣
後ろから抱きしめられるような形で囁かれる。
驚きとドキドキで切り方なんて頭に入ってこなかった。
私はただ重ねられた手を見つめる。
｢う、うん、わかったわかった｣
｢絶対わかってないじゃん｣
｢っ〜、わかってるって｣
｢そう？じゃあ切ってみて｣
にやにやして手を離す北斗。
いつにも増していじわるだ。
ああ言ったからには切れないと面目がないし
北斗に馬鹿にされるに違いない。
でも、
｢……わかんない｣
｢ふっ｣
｢馬鹿にしてるでしょ？｣
｢いや、馬鹿にはしてない
ただAちゃん馬鹿だなーって思っただけ｣
｢それは馬鹿にしてる｣
北斗を睨むと、睨んでも怖くないよと言って笑われた。
すべてが北斗の手の内にあるようで悔しい。
『桃瀬松村チームいちゃいちゃしないでくださーい』
そう言われ、北斗と顔を見合わせて笑った。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
