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くらくらする。
もう何も考えたくない。
『私アイドルになって、いつか女優になる!』
あの頃の私はキラキラしてた。
不安とか焦りとか苦しみとか何も知らなかった。
『お前には無理だ、諦めろ』
『……なんでそんな事言うの。やってみないと
わかんないじゃん。お母さんもなんか言ってよ』
両親に反対されてもこれだけは譲れなかった。
『ほんとに行くの……?』
『うん、いつかすごい女優になって帰ってくるから
その時まで待ってて』
心配するお姉ちゃんを置いて上京した。
『よしっ、がんばろう』
初めての東京も初めての一人暮らしも
慣れないことばかりだったけど夢を叶えるために
慣れないなりにがんばった。
だけど何年もアイドルをしても夢に近づいてる
ようには思えなくて。
むしろ焦りばかりが募っていった。
そんな時、社長に大我くんをオトして自分の名前を
売ることを提案された。
私にはもうそれ以外に方法がなかったんだ。
でもそれがこんなに苦しいなんて知らなかった。
自分の夢も気づいてしまった感情も
全部捨てたら楽になれるの?
__________ねぇ、誰か教えてよ
そして私は意識を手放した。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります! (2021年3月9日 22時) (レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています!続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2020年12月20日 13時