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大我くんのいる場所に足を進めるたびに
鼓動が速くなっていく。
少し猫背気味の大我くんの後ろ姿。
ほんと綺麗でツヤのある金髪だなあ。
おまけにさらさらだし女顔負け。
｢大我くん、これ北斗から｣
｢…………｣
｢きょも、聞こえてるでしょ？｣
ドーナツを差し出したけど受け取ってくれないし
目すら合わせてくれない。
樹が言ってくれてやっと手に取ってくれた。
｢…………ありがと｣
｢うん｣
大我くんの隣に座ったのはいいものの何を話せば
いいのかわからない。
挙動不審にしていると樹とふと目が合った。
そしてなぜかウインクをして
｢しんたろー、俺らそろそろ撮影だから行くよー｣
｢え、まだ早くない？｣
｢いいからいいから！｣
慎太郎を半ば無理やりに連行して出ていった。
北斗も気を使ってくれたのか部屋からいなくなっていた。
そうなると必然的に二人きりの空間になるわけで。
先に沈黙を破ったのは大我くんだった。
｢……さっき北斗となに話してたの？｣
｢えっと、ドーナツおいしいね？みたいな話してた｣
｢ふーん、それであんなに盛り上がってたんだ。
……俺と話してる時そんな笑わないのに｣
そう言って唇を尖らせる大我くん。
いいの？その言い方だと嫉妬してるように
聞こえちゃうよ？
｢嫉妬してくれたの？｣
｢はっ？！別にそんなんじゃねぇし｣
｢ふふっ、大我くんかわいいね｣
｢だから違うって！｣
顔を赤くして大我くんの慌てふためく様子に頬が緩む。
いつもツンとしてるから、こんなに慌ててるの
初めて見た。
かっこいいだけじゃなくてかわいいところもあるんだな。
｢きもい、にやにやしすぎ｣
｢いひゃい｣
大我くんにほっぺをつねられる。
__________でもその顔は優しくて
目が離せなかった。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
