[すとぷり]深夜のコンビニでしか会えない人

深夜29 ページ32

Aside



あのまま血が止まるのを待って、汚れた場所を片付けて家を出た。

今日もバイト。

明日もバイト。


バイトがストレス…



私はシフトに入って、人がいない店内を見つめている。

暇だな…



ﾃﾚﾃﾚﾃﾚｰﾝ⤴︎︎ﾃﾚﾃﾚﾚｰﾝ⤵︎



『いらっしゃいませー(棒)』


うわ、思いっきり棒読みだわ



さとみ｢めっちゃ棒読みじゃん笑｣


聞きなれた声がしたから顔をあげたら、そこにはさとみくんがいた。


『な、なんでここに？』

さとみ｢んー驚かせようと思って？｣

『驚きましたよ笑』

？｢この子が弁当作ってる子？？｣

『えと…』

さとみ｢こいつジェルっていうんだ。Aち
ゃんに会いたいって言うから連れてきた｣

『はじめまして！Aです！』

ジェル｢Aちゃんよろしくね〜！｣

『よろしくお願いします！』



え、ジェルって…あのジェルくん？！？

はぁ…かっこよ…



さとみ｢今からAちゃん家寄っていい？｣

『え！いい、ですけど』

ジェル｢やったー！俺もいい！？｣

『あ、はい。』

ジェル｢よーし！じゃあ酒とつまみ買ってこー
ぜ！｣

『誰もいないんでゆっくり選んでくださいね』




まじかまじか、2人がうちにくるのか！

片付けといて良かった〜…



さとみ｢これ、お願いします｣

『商品失礼します。』



商品をピッピッピッピッしていく。

めっちゃお酒買うやん…



『うちで潰れる気ですか？笑』

さとみ｢またお世話になるよ〜笑｣

『ほんとに懲りないですね笑』

ジェル｢え！なに！2人ってもうお泊まりしてる
の？！｣

さとみ｢流れでね｣

『流れでそうなりました笑』

ジェル｢なのに付き合ってないの？！｣

さとみ｢んーまぁ、ね｣



少し顔に熱が集まる。

さとみくんをチラッて見ると、少し顔が赤い。


さとみくんも照れてくれてる…？



2人は会計を済ませて、隅っこで私が終わるのを待ってくれている。


ほんとに申し訳ない…



(ちょっと飛ぶよん⊂( ^ω^ )⊃)



『終わりました！』


着替えて2人のもとへ走る。



さとみ｢いつもこんな時間までバイトしてるの？
お疲れさま｣

ジェル｢おつかれやで！｣

『ありがとうございます！行きましょ！』

ジェル｢おー！｣



ジェルくんテンション高いな‪w



家に着いてポストをあけるとまた手紙が入っていた。

私はそれを2人に見つからないようにクシャッと丸めて、ポケットに突っ込んだ。



お願い…どうか、気づかないで…

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