おでこに優しいキスをして【4】 (ページ7)

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高地 side _______

慎太郎「樹は？」

ジェシー「部屋戻った」

慎太郎「自分の部屋かな」

『怪我した？』

慎太郎「いや？ちょっとね」

大我「急ぎじゃないなら明日にしたら？」

慎太郎「なんで？」

大我「なんか様子変だったから。」

慎太郎「そう」

どーせ考えてるのはAのこと

樹はいつだって1番Aのこと考えてるから

℃とAの関係について探っても

なかなか情報が集まらない中

ちょっと焦りみたいなのもあって…

Aに聞くってのが1番手っ取り早いって

わかっちゃいるけど

みんな、なかなかやりきらない

もっと俺が探れればいんだけど…

Aと肩を並べながら食器を洗う

高地「あのさ」

『なに？』

高地「後で樹のとこに飲み物持っていってくれない？」

『うん』

高地「ありがとう」

俺は片付けが終わったら仕事するつもり

『優くんも無理しないでね』

高地「ありがとう」

Aが何考えてるのか

正直まだわからないことも多い

でも、それはAに限らずにみんなそうだから

幼馴染とはいえ他人だから

俺たちも全部が全部わかるわけじゃない

高地「珈琲？？」

『うん』

高地「寝れなくなるよ？」

『いいの今日は夜更かしだから』

コップが2つ

それはAと樹の分

幸せそうな顔してコーヒーを淹れるA

なんだかんだAは樹が大好きで信用していて

俺には言えないことも樹には言えてしまうんだろうって

そう思うと

ちょっと寂しい

『優くんおやすみ』

そう言ってエレベーターの中に消えていった。

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