おでこに優しいキスをして【4】 (ページ35)

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慎太郎 side _______

しばらくしてご飯が出来上がり

一度部屋に戻っていた高地もリビングに戻っていた。

北斗もAに手のこと聞こうとしてたけど

一瞬で止めた。

また樹がおこるから。

みんな集まった夕ご飯

楽しいはずの時間が重い空気に包まれる

樹「Aの手だけど、俺が切った」

北斗「は？なんで？」

ジェシー「手術？なんかあったの？」

慎太郎「そんな急だった？一言相談して来れても」

樹が切ったってそんな、急な手術ってなに？

聞きたいことは山ほどある

　

『違うの、私が樹に頼んだの』

北斗「え？」

『前にいた樹「俺が話すよ」』

『いいよ、大丈夫。自分でいえる』

樹は心配そうな顔してAを見つめる

Aはそんなのお構いなしに口を開く

『私がこの家に来る前の家にいた家でね
　ちっちゃいチップを埋められたの、指にね』

『害があるものではないと思うけどなんか気持ち悪くて
　樹に頼んで取ってもらった』

『チップが何なのかは今優君が調べてる』

『それだけ』

それを聞かされて

これ以上何も聞くことができなかった。

樹を責めるなんてもってのほか

チップに何が仕込まれているのか

有利に転ぶか不利に転ぶかまだわからない

時間がない今、ありがたい情報ってのは確か

樹「Aにしばらく家事させないように分担しよう」

『できるよ』

樹「だめ、絶対安静」

『病気じゃないんだから』

高地はご飯を食べ終わるとすぐ仕事部屋に戻った。

頼む、お願いだから…

俺たちはただ待つことしかできなかった。

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