おでこに優しいキスをして【4】 (ページ32)

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次の日_____

いつのま寝てたんだろう

目が覚めるとAは隣にいない

リビングにはスーツを着たジェシーと北斗

もう2人のスーツも見慣れた

『おはよ』

樹「おはよ」

なんかちょっと気まずい

あと数時間後、Aの体にメスを入れる

できるか？おれ

怖い

めちゃくちゃ

怖いなんて恐怖心なんて無くしたと思ってたのに

慎太郎「なんかあった？」

樹「べつに？」

慎太郎「そ？」

気づくよな〜慎太郎は

深くは聞いてこないからありがたいけど

罪悪感でいっぱいだ

みんなが徐々にリビングを出ていく中

俺はソファーに座ってただみんなが出ていくの待っていた。

『いこう』

樹「おぉ」

大丈夫。

大した手術ではない

なんかあっても、、

輸血パックも常に常備してるし…

大丈夫って自分に言い聞かせる

『指無くなってもいいか、ね？緊張しないで』

樹「そんなこと絶対しねぇーかなら」

局部麻酔にするか全身麻酔にするか

あいつらなら確実に局部なんだけど

全身の方がいいかな…

でも体になるべく負担かけたくねーし

『どーしたの？』

樹「んー、ちょっと悩み中」

『なに？』

樹「Aはさ、眠ってる間に終わってるのと
　目が覚めてるけど痛くないのどっちがいい？」

『痛くないならどっちでもいい』

樹「あ、そう」

女って強いなってまじで思う

ジェシーとか絶対全身麻酔で！って全麻一択って言いそう

樹「いくよー」

『はーい』

麻酔を取り出してAに麻酔をうっていく

怖がると思ってたのに全く、なんならちょっと楽しそう

樹「これ痛い？」

『全然』

樹「じゃーこれは？」

『全然』

樹「ちゃんと麻酔効いてるな」

『はーい』

俺は今からAの体を傷つける

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