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北斗side_______
潜入はジェシーだけのつもりだったのに
なぜか俺も一緒に潜入することになった
裏からのというか
高地の根回しの甲斐もあり
簡単に社員になってずぶんと溶け込んでいる。
ジェシーは資料整理とか書類作ったりする雑用バイトとして
俺はあろうことか副社長副秘書として
俺とジェシーは仕事中は他人のふり
ほとんどがメッセージのやり取りだ
過去のデータ整理をしようと話を持って行ってるみたいだけど
なかなか過去の書類を触らせてもらえないらしい
ほとんどデータ化されているから
書類は放置でいいって言われるらしい
副社長秘書《伊藤》
北斗「はい」
副社長秘書《明日おれ副社長に同行できないから代わりに頼む》
北斗「承知しました」
副秘書といっても雑用ばかり
職務をこなせば自由だったけど
明日はそうもいかないみたいだ
ここで俺は伊藤と名乗ってる
特に意味はない。
次の日 ________
副社長〈今日はよろしく頼む〉
北斗「承知しました。今日の予定ですが…」
車の中、取引先のところへ向かう途中
今日の予定を伝える
副社長〈ありがとう。伊藤君はいつからだっけ？〉
北斗「一週間ほど前です」
副社長〈そうか、まだわからないことがあって大変だろ〉
北斗「そうですね…」
副社長〈俺が入社したのはもう30年以上も前だ〉
30年以上前ということは
確実にAの両親が働いていた時もいたんじゃないか？
北斗「長いですね、入社当時はどうでしたか？」
副社長〈まだまだ小さい会社だったよ。おれは〜〉
そっから長い思い出話がはじまる
でも、細かく聞き逃さないように
しっかり耳を傾ける
少しでもAの両親の情報が聞き出せないから
隙ができないか…
北斗「副社長、つきました」
副社長〈もうついたか、続きはまた今度！〉
2人で取引先のビルへ入る。
この会社は黒い噂が絶えない
黒い情報が大量にありそうな絶好の場所だ
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作者名：唯音
| 作成日時：2024年1月27日 22時
