重力と呼吸 (ページ48)

今日:23 hit、昨日:10 hit、合計:148,797 hit

. ページ48

.

桃「それに、俺ん家来たいでしょ？」

黄「あぁ、うん」

桃「俺のご飯食べる？それともこーちが作る？」

黄「疲れてんだろ、俺が作るよ」

くすくすと幼く笑って、俺の肩に頭を乗せてくる

嬉しそうな顔が綺麗で可愛くて、大好き

桃「じゃあ今日は一緒に作ろうよ」

黄「なんでだよ、一人で作れるから休んどけよ」

桃「うるさいな、その為にキッチン広いとこに住んだんだよ。こーちは黙って俺のこと言うこと聞け」

俺の肩に今度は顎を乗せて、ツボを押してくるように体重をかけられると痛みから笑いが込み上げてきた

黄「あ！いたいいたいいたい！ははっ、いたいって！」

桃「なんで痛いのに笑ってんの…こーちやっぱりサイコパスだよ」

引くような声でぼそぼそ言うくせに、俺の膝に乗せた大我の掌はリズムを刻むようにぺちぺちと叩いてくるんだ

その手をぎゅっと握り込んで、顔を赤く染めた大我の頭をそっと撫でてやる

黄「大丈夫…お前も相当やばいよ」

桃「は？かっこいいことしてくれると思ったらそんなこと言うわけ？」

そう言って、次の瞬間にはちゅっと小鳥みたいなキスで唇を奪われた

黄「…急」

桃「まあ俺の方がかっこいいけど」

………耳まで真っ赤にしてるくせにな

俺の手を握り返してくれた大我の手は女の子みたいに白くて、鼻をふんふん鳴らしてゲームを始める姿は可愛かった

桃「こーち暑いからやっぱ離れて」

黄「お前ふざけんなって」

...