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『最近寂しいって言わなくなったね』
「もう寂しくないもん」
『…いいの？寂しくないのに俺と居て』
「うん、慎太郎と居ると落ち着くの」
『………』
「慎太郎？」
『ん？』
「慎太郎のこと、好きだよ」
『え…それって、どういう…どういう好き？』
「うーん…理由が無くても、傍に居てくれたら嬉しいなっていう好き、みたいな」
『きょもが寂しくなくても、俺きょもに会いに来ていいの？』
「慎太郎に会えないと、寂しくて潰れちゃいそうになる」
『きょも抱きしめてもいい？』
「明日早いからもう寝よう」
『抱きしめるのだめ？』
「寝ながらして」
.
『今日巻いたね〜、きょもこれでもう終わりでしょ？』
「うん、終わり。慎太郎はまだあるんだよね？」
『く〜…あるよ、次で今日は最後』
「そっか。頑張ってね」
『きょもに頑張れ貰えたから頑張るよ！』
「ねえ、慎太郎」
『ん？』
「今日の夜、俺ら二人のことちゃんと話そう？」
『…！うん、わかった、じゃあ仕事すぐに終わらせてきょもの家行くね』
「終わったら連絡して？」
『すぐに電話するね。じゃあ、頑張ってくる』
「また後でね」
『きょも、超大好き』
「ここでそれは言っちゃダメ」
.
甘美 「薄情な愛(青桃緑)」
より
...
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作者名：玄野 | 作者ホームページ：http://stkktmjs
作成日時：2021年5月14日 23時
