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「慎太郎、ありがとう」
『んーん、こちらこそ。眠れなかった？』
「…うん」
『そっか。きょも寝るまで傍に居るね』
「……泊まらない？」
『え、いいの？』
「うん、こんな時間に呼び出したの俺だから」
『じゃあお言葉に甘えて泊まっちゃおっかな』
「お風呂入った？」
『んーん、まだ』
「入ってきていいよ。バスタオルとか準備しとくね」
『うわ、嬉しい。きょもにバスタオル用意してもらえるの、俺』
「……着替えは前慎太郎が置いてったのあるから、それもバスタオルと一緒に用意しておく」
『うん！ありがとう。入ってくるね』
「早めに……上がって…待ってるから」
『はい！』
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『きょも、どこ行こっか』
「……綺麗なところ」
『なあにそれ、どこだ〜』
「…………」
『よしよし…じゃあぐるーっと高速走ろっか』
「………っ、ごめんっ、…ふ、」
『綺麗なところ行こうね』
「………ん」
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『会いに来たよ』
「ありがとう…いらっしゃい」
『大丈夫？』
「………うん、慎太郎の顔見たらちょっと元気になった」
『なにそれ！？きょも可愛い、どうしよう』
「うるさいよ…」
『抱きしめたいくらい可愛い！』
「…いいよ」
『え、なんて？』
「……………いいよって言ってんの」
『あっ、きょも、…あ、どうしよう、嬉しい』
「慎太郎暑いね」
『急いで来たの、汗かいてるから鼻で息しないで』
「はぁ？…ちょっと臭いかも」
『えぇ…ショックだけど今は離してやれないかも』
「もう十分かも」
『たろちゃんはまだまだ足りないかも』
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『ねえきょもまーたこの曲？』
「そんな流してないよ」
『えーこればっかだよ〜覚えちゃったよ。』
「良かったね俺の好きな曲覚えられて」
『はは、うん。嬉しいな』
「……歌うなし」
『俺ジャスティンだから上手いのよ』
「ジャスティンに謝りなよ」
『あ、もうそんなこと言うなら今日はきょものベッドで大の字になって寝ちゃうからね』
「そしたら慎太郎の上で寝るからいい」
『それはご褒美だぁ……』
「運転集中して」
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作者名：玄野 | 作者ホームページ：http://stkktmjs
作成日時：2021年5月14日 23時
