重力と呼吸 (ページ4)

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あれから数日

体育の授業でソフトボールをやっている時に、何故か派手にすっ転んで膝を擦りむいた慎太郎を保健室に連れて行ってやる俺と北斗

黒「お前さあ、球技にも種類があんの知ってる？」

緑「いやーサッカーを愛してる者として血が騒いじゃって」

黒「サッカー煩悩過ぎ」

青「血すげーよ、大丈夫かお前の膝」

緑「うん、俺一人でも良かったけど。樹、どうせサボりたかったんでしょ？北斗も球技苦手だもんね」

黒「いや心配で」

心配はするくせに、肩は抱いてくれないのかよ。とはしゃぐ慎太郎

保健室に着いてノックをすると、中から「居るよー」と呑気な声が聞こえてくる

青「失礼しまーす。コイツちょっと怪我したらしくて、見てやってください」

桃「うわ、真っ赤だ。そこ座って？」

全身真っ黒な服の上に、慌てて真っ白な白衣を着る先生

いつ生徒が来るかわからないのに、普段からちゃんと着ておけよ。

北斗が保健室利用カードを先生に渡す

桃「ありがと。そこの表、怪我の方に、えーっ…と、森本くんの名前書いてあげて？」

青「あ、はい」

言われた通り、問診表に慎太郎の名前と詳しい内容を記入する

にしてもこの人、本当に京本大我？

綺麗な金髪はサラサラで、黒い服が細い身体を目立たせてる

慎太郎は変な顔をしながら膝の手当てをしてくれてる先生の服の中を、前のめりに覗こうとしていた

何やってんだよ

桃「…俺男だからね」

緑「あっ、いや、いってえな～マジで超いてえ～！」

バカかあいつ、気付かれてんじゃん

ちらっと見えた名札には確かに京本大我という文字が見えた。

そんな慎太郎の傷口に容赦無く消毒液を垂らす先生と叫ぶ慎太郎

緑「いってえ！先生！優しくして！マジで痛いの！」

桃「こんなんちまちましてた方が痛いの。声大きいし、保健室では静かにしてください」

怒られてやんの。これを機にそのデカい声を改めてほしい。寝てるときに慎太郎に話し掛けられると心臓が縮み上がる

…あれ、北斗は？

青「…校内で携帯弄んの禁止されてんだぞ」

黒「ああ、すぐ終わるから」

凄いスピードで文字を打つ北斗を横目に、先生と慎太郎の元へ近付く

「ん？」と顔を上げた先生と目が合う

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