重力と呼吸 (ページ2)

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青「おはよー。お、きょも～本当に切ったんだね～」

桃「樹おはよ。切ったよ、どう？」

青「前のも良かったけど短いのやっぱ似合うわ。綺麗なのに男らしいよね」

桃「綺麗なぁ...ジェシーと北斗にも言われたよ」

青「お、北斗も？昔っからきょもの顔好きだもんね、コイツ」

桃「え、そうなの？」

樹にはずっと前に、京本の目が綺麗で鼻も唇も俺の理想なのが羨ましい、と言ったことがある

もう本当にずっとずっと前の話だけど。

最近もラジオの余計な指令のおかげで、目が綺麗だと本人に伝えるハメになってしまったし

樹の中では俺がずっと京本の顔を好いてることになっているらしい

間違いではないけど、本人を前にして言われると小っ恥ずかしいのをお前は分からないのか

黒「...」

青「でもやっぱ俺の中できょもは綺麗だからな」

桃「父親と母親のおかげだなー」

青「遺伝子つえーなー」

黒「何だその中学生みたいな会話は」

腕で口元を隠して、目尻と眉間に皺を寄せながら笑う京本が可愛い

............可愛い...？

青「で、きょもは何で髪切ったんだっけ」

桃「...そろそろ夏だからね」

青「ふーん？俺もきょもの真似して切ろっかな～？」

桃「もう、じゅりうっざ」

樹は何かを企んでいるような悪い顔でニヤニヤと笑みを浮かべながら俺を見てきた

黒「なんだよその顔、気色わりい」

桃「本当にきもちわる、樹」

青「髪型似てる2人に言われんのキツ」

桃「...おそろっちだね」

あまり血色感の無い真っ白な京本の頬がほんのり赤く見えた気がした

青「北斗、顔」

黒「うるせえあっち行け」

京本の表情と言葉が頭の中に響くのを感じて、顔に熱が集まっていくのが自分でも分かる

桃「そうだよ樹あっち行って」

あ、また京本が笑ってる。可愛い

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