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「教えたって意味ないし、寝るから話しかけないで。11時から二限だから、遅くても十時半までに起こして」
これ以上のこの人との会話は無意味だと判断し、すべてをシャットアウトして布団の中に潜り込んだ。
布団の中にこもると酸素薄い気がして寝づらいんだけど、寝顔見られる方が嫌だった。
思った通り頭はボーッとしてるし、体の力も抜けてるのに、上手く寝入ることができない。
考え事ってか、思考が止まんないせいかな。
ボーッとしながら考え事してるって、器用？
どんくらいの人ができたりできなかったりするのかな、とか。ほら、こういうこと。
しょうがなく切り替えるみたいに寝返り打ってみるけど、すると体に力を入れることになるからなんとなく目が覚める。
というか、力の抜き直し？ああもうほんと考えるのが止まんない……。
若干自分にイライラしていたら、布団越しに人の手がトントンとリズミカルに背中を優しく叩き始めた。
してなんて頼んでないのに。
ていうかもしかして、私が布団被ってからもずっと同じ場所に座ってるの？
洗面所の時もそうだったけど、待ってるって言ったら本当に廊下で座って待ってて…忠犬みたい。
忠犬くん、飼い主に捨てられて次の飼い主探してるの？
それなら、私に優しくしたって、無駄だと思うんだよね。
ねえ、どう、なの……？
「……ん、……？ん？」
あぇ？いま、なんじ……？
枕元にあるはずのスマホを探そうと、身を捩らせるが思うように動かない。
というか狭い。いつもより明らかにベッドが狭い。てか、暑い。
「ンぁ？……ん、おはよぉ」
それは私の正面から胴体に腕を回して、胸を枕にするようにして隣で寝ていた。
なにこいつベッド入って寝てんだ。
スマホはコイツの下かベッドの下かと悩む前に、壁掛け時計を見る方が早かった。
寝ぼけまなこのまま彼女相手の癖か唇を近づけてくるので、張り手でその唇を潰しながらその整った顔面をぶっ叩く。
「目覚ましもできないじゃん！！何ができないこと多いけど頑張るだよ！」
時計を見れば二限はとっくのとうに終わり、13時を過ぎかけていた。
ギリ三限間に合うくらいだな。
メイクとかしてらんない！マスクして帽子被って全部誤魔化すしかない！！
こいつが寝ぼけまなこなことを言い訳にして、気にせず目の前でズボンだけ着替える。
大学用のトートバッグを肩にかけて、ベッドの下に落ちているスマホを握って玄関に向かう。
そのまま眠そうに目を擦るそいつを背に靴を履いていた。
「Aちゃんいってらっしゃ〜い…」
「！？」
それを問いただす暇は生憎なかった。
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?(プロフ) - もちもさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！今ストックがなくなってしまって更新がゆっくりになってしまいますが頑張らせていただきます！ (11月7日 0時) (
レス) id: c0823c63c4 (このIDを非表示/違反報告)
もちも - 話の内容がめちゃめちゃ私に刺さりまくりで毎回脳が溶けていくような感覚がします笑🫠とっても面白いので続きを期待してます！ (11月5日 19時) (レス) @page28 id: e6a943ec70 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！！そんなことを言ってもらえるなんて想像もしていませんでした！😭めちゃめちゃに嬉しいです💕 (11月1日 2時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - お話がどタイプすぎて生きる意味が見つかった気がします＾＾ (10月31日 18時) (レス) @page25 id: 6c0d9e0967 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - さいだーさん» コメントありがとうございます〜！んふふ、二人に振り回されてく展開をお楽しみください！頑張ります〜💪🏻 (10月30日 1時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：? | 作成日時：2023年10月17日 2時
