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「あ、ゴムない」
ポケットに手を突っ込んだ大我くんがふと吐いた言葉。
最中は泣いちゃって視界がぼやけてよく分からなくなっているが、今まで終わってみてごみ箱を見れば使用済みのゴムがあった。
だから大我くんはいくつかゴムを所持しているんだなと思って、何も言わずに行為に及んでいた。
そんな大我くんの言葉を聞いて、さすがに有限だよなと改めて思った。
「コンビニ行く？」
「俺お金なぁい」
「私がしたいんだし、別にゴムくらいいいよ」
そう言ったら大我くんは嬉しそうに優しいねと笑って、服を着始める。
私も服を着なければと下着を探すが、そんな私に気付いた大我くんが
「どうせ脱ぐから履かなくていいんじゃない？コンビニ行くだけだし」
ってゆるっとしたすぐに履けるズボンを差し出してきた。
常識的に考えたらおかしいことなのに。どう考えてもよくないのに。
大我くんに毒され始めた私は、それもそうかなんて安易な思考で言う通りにした。
私が身に着けていた常識が歪められ始めていた。
コンビニについて私はカゴを持って、大我くんはゴムを一箱。0.01。
薄いの好きなんだ、あ、ゴムのサイズＬ、へぇ。
今更ながらまだまだ昼に届かない朝っぱらから男女でゴムを買うことに恥を感じてきた。
気を紛らわせるようにゴムの詳細な情報を意味もなく見る。
だってすっぴんの女に、寝癖のままの男に、スウェットのような服を着ている。
分かりやすいことこの上ないじゃないか。
ゴムだけ買うのもなんだからと、適当なご飯も買うことに。
朝になるか昼になるか、むしろ夜になっちゃうかもと思いながらおにぎりやサンドイッチコーナーを見る。
「んー………」
「何にする？俺なめこの味噌汁欲しい」
「いいよ、とってきなよ」
今日の私はどんな気分だろうか、じっくり考えているうちに迷わないタイプらしい大我くんはぽいぽいとおにぎりを入れてくる。
「食べたいお菓子とかあったら、選んできなよ」
もう少し時間がかかりそうだと思った私は、待ち時間を作らないために大我くんにお菓子を選びに行かせた。
お菓子を選びに行ったと思っていたら、今となっては触れ慣れた体温がお尻を撫でた。
「ひっ、？」
「俺早く帰りたいよぉ……」
そんな甘えた声と共に、お尻を撫でる手。
下着を介さない素肌に当たる服の感触と、それを挟んだ大我くんの掌。
「ねえ、はやくぅ」
ああこの人って、本当に……。
どうしてこうも人を扱うのがうまいのかな。
続く (更新停止中)
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?(プロフ) - もちもさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！今ストックがなくなってしまって更新がゆっくりになってしまいますが頑張らせていただきます！ (11月7日 0時) (
レス) id: c0823c63c4 (このIDを非表示/違反報告)
もちも - 話の内容がめちゃめちゃ私に刺さりまくりで毎回脳が溶けていくような感覚がします笑🫠とっても面白いので続きを期待してます！ (11月5日 19時) (レス) @page28 id: e6a943ec70 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！！そんなことを言ってもらえるなんて想像もしていませんでした！😭めちゃめちゃに嬉しいです💕 (11月1日 2時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - お話がどタイプすぎて生きる意味が見つかった気がします＾＾ (10月31日 18時) (レス) @page25 id: 6c0d9e0967 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - さいだーさん» コメントありがとうございます〜！んふふ、二人に振り回されてく展開をお楽しみください！頑張ります〜💪🏻 (10月30日 1時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：? | 作成日時：2023年10月17日 2時
