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勝手に大我くんだけで家に入って風呂に入るもんだと思っていた。
それなのに大我くんは先に入ったうえで、Aちゃんも早く靴脱ぎなよと言ってきた。
私は大我くんの言うことを無視して顔を逸らしたが、大我くんが跪いてわざわざ私の靴を脱がせようとするから「そんなことしなくていい」と言ってすぐに自分で脱いだ。
何がしたいのと訝しげな目を無言で向ける私に、大我くんは心の底から優しそうに笑って私の頭を撫でる。
「言ったでしょ。痛かったら言って。よしよししてあげる、って」
「……それ、そういう意味じゃ」
なかったでしょ、と言いかけてツンと痛んだ鼻の奥に言葉が消える。
そっかぁ、私痛いんだ。傷ついてんだなぁ…。
大我くんは散々見たであろう私の泣き顔を隠すように、己の胸板に私の顔を押し付けるようにして腕の中に閉じ込めた。
特に声をあげることもなく、静かに流れる涙を感じていた。
すっかり私の匂いを忘れて、知らない柔軟剤と大我くんの匂いに染まった体操服。
優しく背中を撫でる手とか、時折頭まで撫でてつむじに降ってくるキスとか。
されるがままになる。
小学校の時はみんなと変わらなかった。
中学は受験してエスカレーター式の別学の中学校に通い始めた。
その辺りから、個人個人に体型の差が出始めた。
女の子ばかりだったし、色々な体型の子がいたから気になったことなんてなかった。
でも大学に行き始めて共学になったから、何となく他人の目が気になり始めた。
何故だか異性と目が合わないとか、講義を受けてる姿勢でコソコソ言われるとか、急いで走ってるとどこからか口笛が聞こえたとか。
全部の元凶が分かった時、私は姿勢が悪くなってたし走るのは嫌いだったし初対面の人に警戒を緩めることはなかった。
でも樹は目が合わなかったことないんだけどな。
「Aちゃん、お風呂入ろ。風邪ひいちゃう」
「先にどうぞ…。いちおうお客さんだし、」
鼻をすすりながらそう言ったら、大我くんは何言ってるの！と言って私の腕を引いて洗面所に入る。
「一緒に入ろ！効率的じゃん？」
やっぱそういうことしにきたのかなこの人。
大我くんの手が私の服に手をかけて、バンザーイと言われる声に合わせて手を上げる。
まあいいか、と優しくしてもらったことや寒いことが相まって素直に言うことを聞く。
したらまたどこか別の場所に行っちゃうかな。
私の上の服を脱がせて、自分も上の服を脱ぐ大我くんをじっと見つめた。
上裸になった大我くんは、ん？と言って触れるだけのキスをしてくる。
「してなんて言ってないよ」
「いーや、して欲しそうな顔してたね」
それに嫌なわけじゃないでしょって誇らしげな顔をされた。
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?(プロフ) - もちもさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！今ストックがなくなってしまって更新がゆっくりになってしまいますが頑張らせていただきます！ (11月7日 0時) (
レス) id: c0823c63c4 (このIDを非表示/違反報告)
もちも - 話の内容がめちゃめちゃ私に刺さりまくりで毎回脳が溶けていくような感覚がします笑🫠とっても面白いので続きを期待してます！ (11月5日 19時) (レス) @page28 id: e6a943ec70 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！！そんなことを言ってもらえるなんて想像もしていませんでした！😭めちゃめちゃに嬉しいです💕 (11月1日 2時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - お話がどタイプすぎて生きる意味が見つかった気がします＾＾ (10月31日 18時) (レス) @page25 id: 6c0d9e0967 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - さいだーさん» コメントありがとうございます〜！んふふ、二人に振り回されてく展開をお楽しみください！頑張ります〜💪🏻 (10月30日 1時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：? | 作成日時：2023年10月17日 2時
