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「樹の部屋！綺麗！！」
「俺は案外綺麗好きなの」
そう言いながら床の座布団を指さして、そこ座ってと言われる。
言われた通りに座って大人しくしていれば、ジュースとお菓子が机に出される。
そしてゲームのセッティングをしてくれる樹。
「何から何まで…」
「お客さんに何をさせるんだよ」
樹の鋭いツッコミが好きで、変なボケをしちゃうけど樹は全部拾ってくれるから好き。
そんな樹と勝ったり負けたりのゲームを数時間楽しんだ。
「あーこんな何時間もゲームしてたの久々」
「色々ゲームあるのにもったいない」
「この年になると家でゲームより外で友達と一杯ひっかけたいの」
その言い方はちょっとおっさんみたいじゃない？とは言わず、そうなんだと適当な相槌をした。
久々と言いつつ樹のゲーム捌きは結構なお点前だった。
私ゲームはそこそこに得意だと思ってたんだけど、やっぱこういうのって男の子のほうが上手だ。
「一旦休憩しよーぜ。目ぇチカチカする」
「えー私まだしたい。CPUどうやってだすの？一人でしてるから休憩していいよ」
隣でコントローラーを手放し、背もたれにしていたベッドにだらしなくもたれかかる樹。
でも私はまだ集中が切れておらずゲームを続けたくて、CPUをどうにか出そうとボタンを適当に触る。
すると樹が起き上がってきて、私の持つコントローラーに手を伸ばす。
「だーめ。Aも休憩。目悪くなっちゃうよ？」
「やー！すでに悪いです大丈夫です」
「屁理屈こねない！ガキかお前は！」
「樹に100%で勝てるようになるんだい」
「無理だよ今日中にちょっと頑張っただけじゃ」
「分かんないやい！いーじゃん、樹の休憩の邪魔しない、か、らぁっ！？」
コントローラーを奪い合うように取っ組み合ううちに、押して押されて樹が私に覆い被さる形に倒れ込んでしまった。
コントローラーはどちらの手からも離れて床を転がっている。
あ、やば……。
心のどこかでそう呟いた。
樹が女好きの男の人だっていうことはちゃんと理解してた。
まあ私のことなんてそんな目で見ないかな〜と思いつつ、他の女の子より大事に？されてる自覚なんかもあったりしちゃって。
でも樹にそんな目で見られたくはなかった。
そのために樹との空気感を友達で保つために、変なボケいっぱいしてみたり子供っぽく振る舞ってみたり。
最初はそんなこと意識してなかったんだけど、大我くんのことで怒られて以来ちょっと樹の目が怖くて。
顔の横についていた手が、いつの間にか肘をついてて距離が近づいてる。
大我くんは、優しい顔してたんだけど…樹、なんか怖いなぁ……。
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?(プロフ) - もちもさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！今ストックがなくなってしまって更新がゆっくりになってしまいますが頑張らせていただきます！ (11月7日 0時) (
レス) id: c0823c63c4 (このIDを非表示/違反報告)
もちも - 話の内容がめちゃめちゃ私に刺さりまくりで毎回脳が溶けていくような感覚がします笑🫠とっても面白いので続きを期待してます！ (11月5日 19時) (レス) @page28 id: e6a943ec70 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！！そんなことを言ってもらえるなんて想像もしていませんでした！😭めちゃめちゃに嬉しいです💕 (11月1日 2時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - お話がどタイプすぎて生きる意味が見つかった気がします＾＾ (10月31日 18時) (レス) @page25 id: 6c0d9e0967 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - さいだーさん» コメントありがとうございます〜！んふふ、二人に振り回されてく展開をお楽しみください！頑張ります〜💪🏻 (10月30日 1時) (レス) id: 53aaf6ae71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：? | 作成日時：2023年10月17日 2時
