Lifetime【ST】Part2 (ページ24)

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北斗side

6人揃ってのご飯なんて、めちゃくちゃ久しぶりでみんな楽しくて、ご飯もお酒も進む進む。

けど、俺の隣にはぐったりとしている樹。

「…え、お前さ、顔真っ青じゃん」

田「…んぇっ、…ぅ、」

"吐きそ、" と呟くと、おしぼりで口元をぐっと抑え込む。

京「おわ、やばいじゃん」

俺の反対側に座ってた京本も気づいてくれて、たまたま持っていたビニール袋を差し出される。

「我慢しなくていいからここに出しちゃいな」

田「…ゃ、」

「大丈夫、誰も汚いなんて思わないから」

個室だから俺ら6人しかいないし、今更じゃん、とは思うけど、食事の場だし無理もないか。

だけどこのままではずっとしんどいままだし、と思い背中に触れると想像以上に熱を帯びている。

「樹、ごめんね」

吐き出しやすいように、軽く背中を叩いてやれば、我慢していたものを吐き出した。
ほとんど消化されていないものばかり。

体調悪い時にこの料理はそりゃ体調悪化するわな。

森「さぁ、お腹いっぱいだし、そろそろ帰ろうか」

髙「そうだね、お会計だけ先しちゃお」

と同時に、寂しそうな申し訳なさそうな顔の樹。

京「樹はゆっくり休むんだよ」

田「…ゃ、」

「ん？」

田「…いゃ、、まだっ、」

「みんな食べ終わったから帰るだけだよ」

田「ちがくて、っ、」

「…ふふっ、じゃあジェシーん家行くかぁ。」

ジ「え、俺ん家！？」

ちょっと明るいいつもの俺らになればふにゃふにゃと笑う樹。
ほんと、俺らのこと大好きだよな。