Lifetime【ST】Part2 (ページ21)

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田中side

恐らく人生で1番しんどいし、1番辛い。

生きてるだけですごいって思うくらいなのに仕事までしちゃってるよ、なんて思いながらメンバーに支えられながら何とかやりきった。

というか、ほぼ記憶はない。

気付けば撮影は終わって楽屋にいた。

「…っ、、ふっ、、ん、」

記憶がはっきりしてきたのは、気持ち悪すぎて吐きそうになった時。
咄嗟に口元を抑えて、袋を探すけど見当たらない。

「…ぇ、っ、」

髙「…っと、きついな、もう出しちゃっていいよ」

「…うぇ、、おぇ、、、っ、はぁっ、」

出るものはほとんどないはずなのに吐いても吐いてもすっきりしなくて。
生理的な涙が目に滲む。

「も、むり、、んどぃ、かぇる、、、できないっ、たすけてっ、、しんじゃう、、」

松「よく言えました。しんどいな、今日はもう帰って休みな。」

「…っ、、ごめっ、、ちがくて、」

森「何も違くないよ。ここまでよく頑張ったじゃん。」

「…ん、、、おれ、、がんばった、、」

慎太郎がずっと背中を摩り続けてくれて、横にいてくれて、痛いし、気持ち悪いけど何となく落ち着くことができた。

髙「今日の打ち合わせで使う予定だった資料はグループメールに送られるらしいから、それ目を通しておいてだって。そんで、次の時に早めに進められるようにだってさ。」

森「じゃあ帰ろっか。俺、このまま樹ん家行くわ。」

「んぇ、、、」

松「んじゃ、俺も行こっかなあ〜」

何だか分からないけど、反抗する力も残ってないしで、慎太郎と北斗が家に来た。