Lifetime【ST】Part2 (ページ3)

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収録は無事に終えた。

楽しくて、凄く勉強になったし、まだまだな部分も見つかった。

なんて自分なりに振り返っていた。

「はぁっ、」

自分から吐かれる息は熱が篭っていて、体調が悪いことをさらに自覚させられる。

体が宙に浮いているような、ふわりとした感覚で、体調が悪化していることは間違いないだろう。

しかし、仕事に穴を開ける訳にはいかず、何も食べないまま、薬だけ流し込んだ。

そして、収録が押してしまった為、少し遅れてメンバーと合流した。

「遅くなりましたー、」

髙「あ、樹。お疲れ様。
大我、熱あるみたいで。」

「まじで？大丈夫なの？」

京「ん、だいじょうぶ、ちょっと熱あるだけ。」

「そっか。なんかあったらすぐ言ってね。」

きょもはおでこに冷えピタを貼って、ソファで寝転がっていた。
そんな姿を見ていると、俺だって熱ありますって、言えるはずもなく。

森「もうスタッフさん達、準備出来てるって！」

「さんきゅ、んじゃ、行こうか。」

髙「大我、立てる？」

ジ「ゆっくりでいいよ、」

松「無理すんのも良くないし。」

みんながきょもを囲んで、支えたり声掛けたり。

自分の体を支えるだけで精一杯の俺は何も出来なかった。

ゆっくりと、6人で会議室に向かう。

「よろしくお願いしまーす」

『おねがいしまーす』

ライブの打ち合わせ、ということで、割と慣れ親しんだ顔触れ。

もちろん、初めましての人をちらほらとはいるけど。

こうして仕事か始まれば自然とスイッチが入った。