クリスマスソング Ki ページ7
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今日はクリスマスイヴだっていうのに私は一人でご飯。
誘われたモデル仲間のXmasパーティーにも興味がなく適当な理由をつけて断った。
彼氏なんていない。
でも好きな人はいた。
歌手で、今人気のバンドの人。
叶わない恋。
恋人たちのクリスマス？
クリスマスなんて、くそくらえ。
数ヶ月前にしていた約束。
それは私とあなたが付き合うことが出来たら…の話だった。
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北｢…ごめん。
お前とは付き合えない。
近々記事になると思う。
売れるため、らしいわ。｣
｢どういう事？
なんで？
お互い落ち着いたら付き合おうって言ってたよね？｣
北｢俺にはどうすることも出来ない。
メンバーのこれからもかかってんだ。
…ごめん。｣
こう言われたのは11月の半ばだった。
私は高校を卒業して大学に行きながらモデルの仕事をしていた。
モデルを始めたのは、お金が欲しかったから。
お母さんを楽させてあげたかった。
ただそれだけ。
数年して雑誌にも出させてもらえれるようになった頃、あの人に出会った。
インディーズでは結構有名なバンドのヴォーカルのミツ。
特徴的な声。
胸にしみるフレーズ。
最初はただのファン。
共通の知り合いがいて仲良くなって…。
初めてあった時、歌っている声とのギャップに驚いた。
北｢北山でーす。
Aちゃんっていうの？
よろしくね〜｣
本当にこの北山さんがミツ？
そう思ったけど、彼は見た目とは違って芯が強くて真っ直ぐな人だった。
北｢…なぁ。
俺らそろそろ付き合わない？
だって俺のこと好きでしょ？｣
｢好きだよ？
でも…｣
北｢お互い余裕が出来たり、落ち着いて、安定したらさ。
しっかりと付き合おう。こんな関係やめてさ、真面目に。
その時またお前に告白するから…｣
言われた時はすごい嬉しくて。
ミツも仕事が忙しかったし、その時は彼氏っていう存在自体まだいらないって思ってたから、また告白するって言われてすごい嬉しかった。
だから仕事も頑張れたし、ミツことも応援できたんだ。
なのに、それから半年たった11月。
最近人気の女優さんとミツのお泊まりデートの記事が。
｢…嘘。｣
数ヶ月前から交際スタート。
ミツの家に半同棲してるって書いてあった。
意味がわからない私は何度も連絡したけど電話も繋がらない。
…そういうことね。
売れるために、私じゃなく話題性をとったんだ。
なんとなく、裏切られた気がした。
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作者名：yun
| 作成日時：2017年12月16日 8時
