その後……横尾くんの恋ver. ページ27
.
俺の片瀬への思いは全然伝わらない。そして、あいつはまだ北山のことが好きだ。
でも北山は最近彼女が出来たらしい。その相手が南さんなのか他の人なのかはわかんねぇけど…。
だから俺は片瀬を飯に誘ったんだ。
二人きりとか…どうする？
｢2人で飯って初めでだよな？｣
片｢そうだね。今日は暇だったの？(笑)｣
｢まぁそうかな。｣
緊張する俺はさっきから酒を飲んでばっかなんだけど、こういう時ってどうすればいい訳？
そしたら、
片｢北山くんにさ、お前は横尾さんが似合うって言われちゃった。｣
って。
片｢完全に振られたよね、私。彼女いるっぽいし。
…南さんなのかなぁ。｣
やっぱり落ち込んでる片瀬。弱ってるとこに漬け込むなんて最低な気もするけど、そうしないとこれから全く進展ない気がする。
…だから
｢お前さ、北山に義理チョコって言ってめっちゃ手の込んだチョコ渡してたよな。
…俺それがすげー羨ましかった。
俺とかのとはちょっと違ったでしょ？
北山が羨ましかったよ、片瀬から好かれてて。｣
って言ったんだ。そしたら片瀬はびっくりしてるし、…もうここで言っちゃおうって思った。
｢俺、片瀬が好きだよ。入社当時から見てた、お前のこと。
だからお前がどれだけ北山のこと好きだったってこともわかってるつもり。
…だからさ、俺と付き合って欲しい。｣
片｢横尾くん…。気持ちはありがたいけどまだ気持ちの整理出来なくて、ごめん。｣
そりゃそうだよな、まだこいつは北山が好きなんだから。
｢俺こそ急にごめん。｣
お互い無言になって、何も話せなくて。
店を出ることにした。
俺は北山みたいにグイグイ行くことも出来ないし、好きなやつにどう接すればいいかも分からない。
恋愛とか興味なかったからいつも告白されたのに最後には振られてた。
…そんな俺が好きになったわけだぜ？それってかなり凄いことなんだよ。
｢俺卑怯なんだよ、片瀬が北山に振られて弱ってるところに入り込んで好きになってもらおうとかかんがえてんの。それくらい本気だから！｣
諦めたくない。
少し距離があった俺らだけど、
｢俺の事好きにさせてみせる。｣
そばに行ってちゃんと目を見て言った。
…こんな言葉、昔の俺だったら有り得ねぇけど、今までの俺じゃダメだから。
すると片瀬は、
片｢…横尾くんって、やっぱり真面目だね(笑)｣
って。…本当は今すぐにでも抱きしめたいけど、それは付き合ってからだな。
END
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←その後……先輩の南さんver.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yun
| 作成日時：2017年12月16日 8時
