片思い……5 ページ17
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私、米村の職場の先輩の北山先輩はきっといろんな人に好かれてる。
かっこいい〜って言う女子はめちゃくちゃいるけど、本気で北山先輩のことを好きな人は私の予想だと片瀬先輩と南先輩は確実。
なんで分かるかは、私が北山先輩を見る時二人とも北山先輩を見てるから。
その他にも何人がいると思うけど、北山先輩は何人の女の人を落とせば気が済むんだろう。
私なんてただの後輩としか見てもらえない。
片瀬先輩みたいに信頼されてもないし、南先輩みたいに、冗談を言い合える関係でもない。
ただ一つ言えることは私は北山先輩に告白して、あっさり振られたってこと。
2人はきっと気持ちも伝えてないんだと思う。
だから私には勝ち目ゼロ。
ふられた時、俺なんてやめ時なよって言われたけど、なんで北山先輩はそんなに自分のことを低く見るんだろう。
たくさんの人があなたを想ってるのに。
私も含め、先輩二人も北山先輩の外見だけ好きになったんじゃない。
先輩からしたら俺の何を知ってんだよって話なのかな。
でも、先輩に触れたくて彼女になりたくて…
｢先輩、諦めれないんです。｣
ある日の仕事終わりに待ち伏せして、そういった。
北｢ダメだって、米村はもっといい人いるから。
そこら辺にいるだろ、同期とか。｣
｢…先輩は片瀬先輩が好きなの？｣
北｢そういう意味じゃなくてさ。｣
こうなったらなんでもいい、どんな関係でもいいから先輩のそばにいたい
そう思えてきた。
｢…先輩の家連れてってください。｣
北｢ダメ。｣
｢南先輩にいつも言ってるじゃないですか。｣
北｢でも行ってねぇもん。送ってやるから帰りな？｣
そんな中途半端な優しさなんていらないから、先輩の彼女になりたいよ…
｢…なんで私は抱いてくれないの？先輩の彼女になりたいっ｣
駄々をこねる私を困ったようにみると
｢俺の事好きなやつは抱かないよ。｣
って。
こんな所で大切にしてもらわなくてもいいのに。
そこら辺の女の一人としてそばにいさせてくれれば十分、もし彼女になれないなら…。
そんな気持ちも分かる訳もなく、北山先輩は送ってくと一言言って歩き出した。
でも、送ってもらわなくて結構ですって言ってその場から離れた。
女ってさ、中途半端に優しくされたらもっと好きになるんだから。
彼女にも遊び相手にもしてくれないなら優しくしないで！
…告白なんかするんじゃなかった。
そうしたら何か変わってたよね、きっと。
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作者名：yun
| 作成日時：2017年12月16日 8時
