クリスマスソング 5. ページ11
.
そしたら、少したってからみつが話し出した。
北｢…なんで来てくれなかったの？｣
｢…｣
北｢来て欲しかった｣
｢今更、なにいってるの？｣
北｢ごめん。｣
ごめんって何よ…
悲しくなってそのいらいらをミツにぶつけた
｢適当に遊んで、思い込ませといたくせにあっさりふって…！
そしたらライブ来てくださいって？
マンガじゃないんだから…
行かないに決まってるじゃん…！｣
北｢…ごめん。｣
｢…こんなところ見られたらやばいんじゃない？
すごい叩かれるよ。｣
北｢それでもいい。
俺が好きなのは、お前だから。
俺と、付き合ってください…｣
くるって体を反転させられて、半分無理やりキスされた。
｢…！
ここ外だよ！？
…やめてよ。｣
北｢じゃあ部屋入れて。｣
｢意味わかんないよ…｣
北｢会いたいって思ったんだ。
お前が来てくれなかったって、そういうことだって分かってたけど、会えなくて苦しくて、違うやつ好きになるとか無理だった。
傷つけたけどそれでも会いに行きたいって思ったから…｣
ミツがあまりにも真剣にいうから
｢…わかった。｣
そう言って部屋に入れることにした。
少し距離を取ろうとするのに、離れるたび近づいてくる。
そしてまたぎゅっと抱きしめれた。
｢今更遅いよ…｣
北｢遅い、か。
でも、遅いとか関係なくない？
俺もお前も同じ気持ちだったらいいわけでしょ？｣
否定してる自分がいるのにこうして居られることが嬉しい私。
でも素直に言えなかった。
北｢ニュースのことは落ち着いてきたし、…そんな事しなくても俺ら売れてやるから。
お前がいないと曲だって浮かばない。｣
｢信じていいの？
裏切られるのはもう嫌。｣
｢…もうさ、日付け超えたから今日はクリスマスだよ？
こんな日に嘘つかねぇよ。｣
私の目を見て、また話し出した。
北｢今日最後に歌った歌なんだけどさ、出会った頃お前に会いたくて仕方なくて、でも気持ち伝えれなくて変な関係になっちゃった時にさ、告白するために作ったんだよ。
自分の言葉じゃ言えなくて…
そしたら自然と歌ができたんだ。
お前に聞いて欲しくて呼んだ。｣
｢たまたまテレビでみたよ？
いい歌だった。
ミツっぽくて、歌詞だってちょっと独特で。
私も昔を思い出したよ。｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yun
| 作成日時：2017年12月16日 8時
