星のラブレター

結婚前夜-y ページ27

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横｢…はぁ。なんでお前はそうなの。｣



結婚前夜。

結婚前夜にも関わらず、私は渉くんに怒られている。


｢ごめん。｣


横｢ごめんじゃなくてさ、なんで今それをやるの？

前もってできたでしょ？｣



ｹﾞｽﾄへのﾒｯｾｰｼﾞｶｰﾄﾞがまだできてなくて、必死で書いている時だった。

…怒られるとは思ったんだよ？でも忙しかったんだもん。



横｢そう言うのってさ、ある程度いつやるかとかのスケジュール組まないわけ？有り得ないんだど。｣


｢…ごめんなさい。｣


はぁ、とため息をついて渉くんはソファーに座った。

私が悪いんだよ？悪いんだけど、結婚前夜も怒られて嫌になる。

仕方ないじゃん。ずっと残業漬けだったんだから。

私がブラック企業につとめてること知ってるくせに。


そう思ったら何となく悲しくなってきた。



｢…そんなに嫌なら、結婚なんてしなければ良かったじゃん。｣


横｢…何いってんの？｣


｢だってそうじゃん。

渉くんも嫌でしょ？怒ってばっかりでさ。もっと性格の会う人がいたんじゃないの？｣


自分で言って、涙が出てきた。

最初からわかってたもん、私と渉くんは性格合わないって。


そしたら、


横｢ぜってー、嫌。｣

そう言って、抱きしめてくれた。




横｢…俺はお前と結婚したくてプロポーズしたんだけど。

…心配なんだ、お前のことが。もっと俺のこと、頼れよ。

心配かけたくないって思ってるんでしょ？それが余計心配にさせるの。


これだってさ、手伝うし。…だからそんな事言うな。｣



ぎゅっと抱きしめてくれる力はすごく強くて、こんな細い腕なのにやっぱり男の人なんだなぁって思った。


｢…ごめんね。｣


横｢お前は馬鹿なの？


ごめんじゃなくてさぁ、これなら夫婦になるんだぜ、俺たち。

2人で乗り越えて行くだけでしょ？｣



私の目を見つめ、チュッと軽くキスをしてくれた。



横｢泣くなって(笑)

せっかくの結婚式、目が腫れた状態でやる訳？

ほら、今タオル持ってくるから。｣



｢いい！自分でやるから！｣


そしたら、

横｢俺のせいだし。こんくらいやらせて？


もっと甘えろよ。

わがままだって、これからは言っていいから。｣


って。


｢わがままな女、嫌いじゃん。｣


そしたら、

横｢嫌いだよ？

でもお前は別。だってそんくらい聞かないと結婚した意味無いでしょ？


…そのくらいの覚悟があってプロポーズしたってこと。

愛してる、A。

これから先もずっと。｣

end☆

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