星のラブレター

眠れない夜5. ページ5

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告白したっていうのに、返事もない。

ただ沈黙のまま。


そしたら、

北｢俺って、雲の上の存在？｣


って、みつさんにいわれた。


北｢俺的には、一番近い存在だと思ってたんだけどな。｣


｢…どういう意味？｣


北｢どういう意味でしょう(笑)｣


｢バンドやってるみつさんは、雲の上の存在だよ。

でも、今のみつさんはそんなことない。


ごめんね、告白なんかしちゃって。

…私、帰る。｣





北｢…なぁ、お前の前では素を出していいわけ？｣


｢え？？｣


立ち上がって、帰ろうとしたら手を引っ張られた。

足がもつれて、みつさんに抱きつく感じになっちゃったし！！


｢…ごめん、今どくからっ！｣


北｢このままでいいよ。


…お前の前ではかっこつけなくていい？

このままでいてもいい？｣


｢え？


いいよ？かっこつけてないみつさんが好きだもん。｣



北｢そっか。(笑)


俺もね、お前が好き。

お前がバンドやってる姿見て、そっちに惹かれたら言うつもりなかったけど。

俺のこと好きだって言ってくれて嬉しかった。


…俺と付き合って？｣


｢…え？

これって夢？｣


北｢いや、夢じゃないよ(笑)｣


｢嘘。

…じゃあ、冗談でもない？｣


北｢真面目に言ったんだけど(笑)｣


くすくす笑ってるみつさん。

この状況、どうすればいいの！？



北｢付き合ってって言ったんだから、返事してもらわないと困るかな。

ほら、どっちだよ？｣


｢え？

あ、付き合います。｣


北｢…はい(笑)

今日から彼女ですー。｣


抱きついていた体は、さらに強く抱きしめられていた。


…やばい。

これって現実なわけ？？



北｢好きだよ。


嘘じゃない。

お前は俺の特別だから。｣


｢…うん。


私も、大好き。｣


｢あ、みつさんってのやめよ？

俺、宏光って名前だから。


名前で呼ぶのも親くらいしかいねーし。

特別に呼ばせてやる！｣



｢ひろ、みつ。｣


北｢ん。(笑)


よし、帰るか。

送ってくわ。



あ、それとも家くる？｣



｢…最低。｣


北｢嘘だよ(笑)


順番ってのがあるもんね。｣


そう言って、私の唇にキスをした。


｢！？｣


北｢よし、これでうち来れるな！(笑)｣


｢い、意味わかんない！！｣


北｢冗談だって(笑)



…好きになってくれてありがとう。

大切にするから。｣


眠れない夜、あの日あの場所に行ってよかった。

もうあなたがそばにいてくれたら大丈夫な気がする。


大好きだよ。


END

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