チョコレート ページ26
見覚えのある箱が目にはいった
「お茶子ちゃん、それ」
「どうしたん？あ、Aちゃんもいる？」
おすそわけ！と私の手のひらにのせてくれたそれ
「ありがとう！」
「うん！それ美味しいよね〜」
私も最近はまってるんだ〜と幸せそうなお茶子ちゃん
「ちょうだい」の意味でチョコレートの箱を指差したのではなかったのだけれど「美味しいものって皆で食べるともっと美味しくなるよね」と笑うお茶子ちゃんをみてまあいいやと心が温かくなった
チョコレートと言えばバレンタイン
小学生の頃、板チョコを溶かして固めるというなんとも無駄な工程のお菓子を配ってたなぁ
あれははたしてお菓子というのだろうか
今は秋でバレンタインはまだ数ヵ月先の話だ
「ねぇお茶子ちゃんって」
「？」
チョコレートを頬張りながらこちらをみたお茶子ちゃん
「緑谷くんにあげるの？」
「え？」
「バレンタイン」
「ええ?!」
なぜ急に?!と驚いて顔が真っ赤になった
かわいいなぁ
「デ、デクくんは友達やし！」
「そっかぁ〜」
「なにその全然わかってなさそうな顔!?」
お！と！も！だ！ち！と念を押すお茶子ちゃんに「そうだねぇ〜」と返すと不満気な顔をされた
うん、乙女だ
「それに、2月とか今よりももっとインターンで忙しくなるやろうし」
「あぁ、たしかに」
テストもあるし
やだなぁ
「チョコレート作る暇あるんやったらちょっとでも経験積んでデクくんに追いつかんと！」
結局、緑谷くんかーいというツッコミは頑張って飲み込んだ
でもたしかに
「そうだよね、」
そんな暇も余裕も私たちにはない
高校生らしいことなんて犠牲になるとわかっていてヒーローを目指してるんだ
わかってるけど、やっぱりすこし残念な気持ちもある
「はぁ、」
きっと普通科の子達は轟くんにチョコレートをあげるんだろうな
あまりまえだ
轟くん良いところいっぱいあるもん
「どうしたん？ため息なんて
そういうときは、はい！チョコレート」
「ありがとう」
このチョコレートは少し苦い
ミルクじゃなくてビターなのだ
「もうちょっと甘くてもいいのにな」
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鬼滅☆声優さん大好き( '-' )(プロフ) - 轟くんの誕生日がうちと一緒って分かった時は発狂したな...懐かしwww (2020年2月17日 20時) (
レス) id: 03ef5eb232 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - このすこしづつ近づいていくもどかしさがいとおしい…………！！！好きです！頑張ってください。応援してます。 (2020年2月17日 18時) (レス) id: 1027af9147 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - もちづき@まっちゃっちゃ。さん» すいません、ご指摘ありがとうございます (2020年2月10日 22時) (レス) id: 12c5001572 (このIDを非表示/違反報告)
もちづき@まっちゃっちゃ。(プロフ) - 未奈ちゃんではなく、三奈ちゃんですよ〜 (2020年2月10日 21時) (レス) id: 2e77220214 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - 黒狐海さん» 私も後ほど見返したとき文脈的におかしいなと気づきました、、訂正します、すいません。 (2020年1月20日 16時) (レス) id: 12c5001572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つなまよ | 作成日時：2020年1月13日 18時
