176- 出向く ページ10
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『こんにちはーっ！ 船くださーい』
大きな屋敷の前でAの声が響く。
一行は今、船をもらう為にお嬢様であるカヤのいる屋敷を訪れていた。
しかし着いたは良いものの門が開くはずもなく、固く閉ざされたままである。
「「「…………」」」
返事がないのが分かると、Aは何事もなかったかのように門に登り始めた。
『さあ入ろう！』
「挨拶した意味あんのか……」
「ああ…止めてもムダなのね」
「ムダだな。付き合うしかねェだろ」
ナミが諦めたように額に手を当てる。
その横でするすると登っていくAを見上げながら、ゾロはナミの意見に賛同した。
『早く！』
なかなか登ってこない五人に早く、と声をかけて急かす。
けれどゾロはともかく、ナミやピーマン達が門を登れるとは思えない。
門の上のAという珍妙な存在を見つめながら、ナミは早く行くよう手を払って促した。
「私達は違う道を探すわよ。先に行ってなさい」
「お、おれ達はここ登れるぞ！ な、？」
「も…もちろん！」
「おれはこっから登んぞ」
「勝手にしなさいよ、もう…」
呆れを通り越して疲れた様子のナミ。
そんな彼らの会話を聞いたAは「なーんだ！」と楽観的に笑った。
『登れないのね！ 先に言ってよー』
けらけらと笑うと、Aは手を伸ばして五人をまるごと包み込む。
びよーん、と伸びた腕にゾロとナミはぎょっとする。
少年三人組は、そもそもAの手が伸びた事に目を見開いて驚愕し、恐怖で叫んだ。
「「「うわああああ！！？ 手があああ！？」」」
『にしし！』
縮む力を利用して五人全員を引っ張り上げれば、少年達とナミの悲鳴が揃う。
しかし思っていたより門が高かったらしく、一番門に近かったゾロの頭が勢いよく柵へぶつかり、ゴチンッ！と気持ちいい音が鳴った。
「い゙ッ…！？」
宙を舞った一同は、そのまま敷地内へ真っ逆さま。
無事()に屋敷への侵入に成功したのだ。
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クリオネf。t(プロフ) - おかえりなさい！！これからも気長に更新お待ちしております！ (1月16日 13時) (
レス) @page24 id: 65c7182010 (このIDを非表示/違反報告)
すず - お帰りなさい！本当にずっと心待ちしました！🌸🌸🌸 (1月13日 0時) (レス) id: c5623c00fa (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 久しぶりです!ずっと待っていましたーー!お帰りなさい!!💞 (1月13日 0時) (レス) id: 94c06ac691 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - わーー！ずっと待ってましたーー！！！！😭😭😭💞💞💞💞 (1月12日 21時) (レス) id: 29486955f7 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - やっとキター！ずーっと待ってました。 (1月12日 20時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラさく。 | 作成日時：2022年10月27日 8時
