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恋する乙女？ページ12

お昼になってジェシーくんと屋上へ…

行く前にジェシーくんのお昼ごはんの調達に一緒に行く。

ていうか、ここの学食広くない？
行ったことないけど大学レベル…

前いた学校の何倍なんだろ…
呆気にとられていると

ジ「Aちゃん行くよ」

とジェシーくんに腕を引っ張られた。
この前とは違って、ちゃんと私のスピードに合わせてくれてる。

ん…？

『今“Aちゃん”って言った？』

ジ「言ったよ！ホントは呼び捨てにしたいけどそれは付き合ってからね〜」

『いやいやいや、昨日まで、ていうか朝まで山内さんだったじゃん！』

ジ「だって早く仲良くなりたいじゃん…そう思ってるの俺だけ…？」

不安そうに眉を下げて聞いてくる姿は学校1の権力者なんて微塵も思わせない。

……イヌだな。

『もう仲いいでしょ？』

そう笑顔で返すと不安そうな顔が一気に明るくなる。

そうそう。君は笑顔が一番

…って何考えてんだろ私。

2人で階段を上っている間も手は握られたまま。

ジ「あ、そういやAちゃんって樹たちのこと知らないよね？」

『じゅり…？』

ジ「ちょっと見た目はこえーけどいいやつだから」

それ君が言うことじゃないと思うな…

ガチャっと屋上の扉を開ければ、
3人の生徒がいた。
上履きを見ると同じ学年。

京「ジェシーその子だれ？」

ジ「俺の友達のAちゃんだよー！」

『初めまして…』

田「あー！転校生ちゃんだ！俺、覚えてる？」

『えーっと……覚えてます』

田「まじ！？俺田中樹ね！あ、俺もAちゃん呼びでいい？」

この人がじゅりか…

『全然、何でも大丈夫です』

田「タメでいいよ！同じ学年でしょ！」

『あ、じゃあ…』

ジ「樹ー！俺のAちゃん取んないでー！」

樹「うるせぇしお前のじゃねえし！」

なんて2人がワイワイやっていると屋上の扉がガチャっと開く音がした。

松「あ、転校生。」

『え、いけめん…』

ジ「はぁ！？！？」

髙「え、今なんて？」

『私、今なんて…？』

山内A、恋しちゃったかもしれません。