普通の恋のお話。 (ページ7)

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席について光成はティラミスを、
俺はシンプルにお腹が空いていたからハンバーグを頼んだ。

「こうちゃんってほんとデザート好きだよね」

なんて言いながら運んできた
ティラミスとハンバーグを俺らの前に置いてくれる

「黒田くんは、よく食べてよろしいっ！」

笑う彼女が可愛いくて
見惚れてしまわないように細心の注意を払う

「あざっす！」

仕事に戻るA先輩を目で追ってしまっていたのだろう

光成は俺を見てニヤニヤしてくる

「…なに？」

「ん？いや。光輝にひとつ言っとくけど、
A、超鈍感な上にモテるからね」

「…んなんじゃねーよ！」

光成が言っていたことが脳内に何回も繰り返される

“モテる…”

まあ、そうだよな

あんな可愛いのにモテない方がおかしいし

「A先輩ってそんな有名なの？」

体育の時に光成が言っていた一言が気になって
聞いてみる

「幼馴染の俺が言うのもなんだけど
A可愛いじゃん？本人自覚してないけど笑
　モテるし、まあ有名なんじゃね？」

中学の時は週2は告られてたなあ、
なんて笑いながらティラミスを食べている光成

やべえじゃん、俺

既にめちゃめちゃライバルいるんじゃね…？

猛烈に焦りながらハンバーグを食べた。