普通の恋のお話。 (ページ6)

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どれくらい歩いたかなあ
学校の最寄りから電車に乗って30分、歩いて15分くらい…？

「光輝こっちこっち」

先々と歩いて前に進む光成に呼ばれて
小走りで向かう

「あれ見てみ？」

光成が指さす方に目線をやる

普通のファミリーレストランじゃん

って

……！？

驚いて光成の方を見る

笑いながら「Aだよ」と言う光成

「…なんで？？」

「Aここでバイトしてんの」

いや、まあそれは見て分かるけど。

「光成もしや知り合いなん？」

Aと呼びすてで呼ぶ光成に疑問を持ったのは本当。

「ん～幼馴染…的な？」

照れながらそう言う光成。
もしかして光成はA先輩のことが好きなんだろうか、
もしそうならなんで教えてくれたんだろう

「俺別にAにそういう感情ないからね」

俺の心の中を見透かしたかのように
ふふっと笑う光成

「入る？」

光成と店内に入る。

「わ！！こうちゃんっ！！」

すぐに光成に気づいた彼女が俺らの近くまで来る

…可愛い……
笑顔が可愛いすぎる、ドキドキすんな俺

「よ！久しぶり」

「どしたの？珍しいねここ来るの、
　って、お友達…？」

俺に気づいたのか、軽く笑って会釈をしてくれる

あの時の笑った顔
あの日図書館で見た彼女だ…。

「そ、友達。黒田光輝って言うの」

俺をじっと見る彼女

「ども、黒田です。」

緊張しすぎていつも通りにできない
どうやって自己紹介ってするっけ、、

「こんにちは！AAです！
こうちゃん、、、じゃなくて檜山迷惑かけてない？？」

思いがけない質問にテンパってしまう

「いや！全然っす！！」

「よかったあ！」

「おい！迷惑なんてかけてねーよ」っと笑って話す
光成とA先輩の様子を見ていた

席に案内されてごゆっくり！と笑いかけてくれた彼女

ドキドキと鳴る鼓動に、A先輩を好きだということ、恋をしているということを実感する