普通の恋のお話。 (ページ32)

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文化祭当日

校内は、学校の生徒、他校の生徒で溢れかえっている

俺のクラスの出し物、お化け屋敷もそれなりに繁盛していて颯太と渉は楽しそうにお化け役をしていた

俺と光成は休憩中で、屋上で焼きそばを食べている

「Aとどうなの？」

突然そんなことを聞いてくる光成

「どうって、、後夜祭、、誘ったけど…」

「けど？笑」

「来てくれるかはわかんね～」

そっか、と言いつつも嬉しそうに笑う光成

「なんだよ笑」

「いや、光輝も物好きだなあと思って笑」

物好きはお前だろ笑
あんな可愛い幼馴染いながら、ほかの女の子と付き合って、、なんて言いながらお昼休憩を過ごした

休憩も終わり、教室まで帰ってきたら
ちょうど颯太と渉がお化け役を終えて出てきた所だった

「おー！おつかれ！！はいよっ！」

と、暑い中頑張る颯太たちにジュースをあげた

「わーーーー！光輝が優しい！！おかしいこれは何かおかしいーーー」

騒ぎ立てる颯太たちに
そんなこと言うなら返せ！！とかジャレあっていると

「A、来てくれたんだ！！」

…あ。

…A先輩

と

湧くん。

「あー！！湧くん！！！久しぶり！！！」

颯太と渉はいつのまにか湧くん呼びになっていて、
一斉に湧くんの方に行ってしまった

昨日のこともあって気まずそうにする
A先輩に光成も気づいたのか、
俺の背中をドンっと押し、その反動で先輩に近づいてしまった

「……っとこんちは、、」

「…こんにちは」

とりあえず挨拶をする俺と先輩

颯太達と盛り上がっている湧くんに目をやると、
先輩がおそろいのTシャツを着ていることに気づく

「湧くんと、おそろなんすか？それ」

ふたりがそういう関係なら仕方ないし
いや想像もしたくないけど…！

聞きたくもないけど…

「ん？あー！これね！これはクラスTシャツ！
クラスみんなで着てるの！」

ほっと安心している俺

先輩は「来年は光輝くんも着れると思うよ！2年生はみんなクラスTシャツ作るから！笑」と言って笑っている

俺がただ単にクラスTシャツに憧れてると思ったみたいで
そんなことを言ってくれているが、

俺が湧くんとおそろいにしていることに嫉妬してるなんて気づいてもないんだろうな

そんな先輩も好きだけど。

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読者の皆様。

久しぶりに更新しました。
遅くなり申し訳ありません、、

完結までよろしくお願い致します