普通の恋のお話。 (ページ24)

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高校はじめての夏休みもすぐに終わってしまい、
今日は始業式

勢いで告白してしまったこともあって
A先輩に会いに何回かバイト先のファミレスに行った

タイミング悪くA先輩はいなかったので
結局あの祭りの後は会えないまま学校が始まる

「まぁじで学校始まんの嫌だわ～」

「俺の2学期の目標遅刻しなーい！」

「いや絶対無理笑」

始業式のために講堂に向かう中
颯太と渉、光成でくだらない話をしている

「颯太ー！光輝ー！！」

反対側の棟からした声の方向には
大きく手を振っている湧くんがいた

「わー！！湧先輩！！」

颯太が嬉しそうに手を振りかえす

「あー！湧先輩ひどい！俺の名前ー！！」

渉がそう言うと「わりいわりい」と平謝りする湧くん

湧くんがいるってことはA先輩もいるかな
俺は周りに視線をうつす

笑いながらしーっ！という仕草をして
湧くんの肩をたたいているA先輩

俺も同じクラスだったら、
いやせめて同じ学年だったら。

そんなことを思いながらA先輩を見る
今日はハーフアップをしていて、少しメイクもしてる…？
今日もダントツに可愛いくて仕方がない

俺と目が合うとすぐに逸らされた

やっぱり気まずいよなあ、
嫌われたかな、俺

湧くんもA先輩のこと好きってことだろうし、
湧くんがライバルとか勝ち目ねえ、、

っていうか、湧くん以外にも
絶対いっぱいいるし。

はあ、、

「諦めないんじゃないの？」

光成が俺の横でぼそっと呟いた。

そうだ俺諦めないって決めたんだ
A先輩が俺に振り向いてくれるように…！