普通の恋のお話。 (ページ22)

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「…あの、、えーっと」

言葉が出ない

とりあえず抱きしめていた彼女から身を離す
俯いていても困惑した様子が分かる。

「…今言うことじゃないって頭では分かってるんですけど、
やっぱ言いたかったんで…！
すいません、、」

「……うん」

聞こえるか聞こえないかの大きさで
発するA先輩の声

「…っ、大丈夫っすか？俺がこんなん言うのもなんすけど、、落ち着くまで近くにいます」

急に俺が先輩を連れ出しちゃったから
戻らないとみんな心配するし

あ～！もうっ！！！
俺勢いに任せて、感情に任せて動きすぎ
何やってんだ……

力なくA先輩と少し離れた所で
座る

「…行こっ？みんな心配しちゃう」

後ろから肩にポンっと手を置き
落ち込んでることが悟られたのか
笑って励ましてくれるA先輩

「そろそろ戻りましょうか」

先に歩くA先輩の後ろを歩きながら

こんな時も俺は頼りないことを実感してしまう
年下だけど男なのに、、

はあ。

「…ありがとう。助かった」

急に立ち止まったA先輩は
俺の方を向いて、俺の目を見つめて
そう言ってくれた

…

勢いで告白してしまったけど、

やっぱり好きだ