普通の恋のお話。 (ページ18)

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「じゃあ、、ここで！ありがとう、またね！」

笑って手を振ってくれるA先輩

映画を観てご飯を食べて、
そのあとはA先輩の買い物に付き合って
(A先輩はいいって言ったけど、俺がついて行った)

日が暮れる前に別れた

お菓子が好き
細いのによく食べる

光成のことを好きだった(…らしい)

あとは、
俺を意識していない

1日A先輩といて分かったこと。

俺はA先輩のことがもっと好きになった1日だった

数日後、俺は颯太と渉、光成と
地元の夏祭りに行くことになった

久しぶりに集まる俺たちは
いつも通りうるさく、そして賑やか

「てか光輝、好きな子と付き合えたの！？」

祭り前の腹ごしらえで入ったファミレスで
恋愛の話になる

「んな簡単じゃねーよ！笑」

「光輝モテるのに全然自分からいけないよね～笑」

渉が颯太とニヤニヤしながら
俺の悪口を言ってくるので、
その場にいるのも嫌でドリンクバーに行った

「この前Aと会えた？」

俺が好きな子が誰か分かっている光成が横で
ジュースをいれている

「うん、光成のおかげ、ありがとな」

「…で進展はあったわけ？」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべる光成に
A先輩が光成のことを好きだったということは
言えない

俺から勝手に言うわけにもいかないし

「…ねーよ！笑」

「俺じゃなくてー！光成はどうなんだよ」

「俺！？」

驚きながらも嬉しそうな光成

もしかしてこいつ彼女できた…？？

「光成、お前付き合ってる子いんだろ～」

冗談のつもりで言った言葉が
光成は照れたような顔で、おうっと答えた