普通の恋のお話。 (ページ17)

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「光成と幼馴染なんすよね？」

適当に入ったファストフードの店で
ハンバーグを頬張る

「そだよ～」

モグモグと口を動かして頷くA先輩

「ずっとね、小学校も中学も一緒でね、
私のほうが1個上なのにいつも頼ってばっかでね笑」

A先輩が光成のことを話す時は
なんだか楽しそうに見えて、、

「A先輩って、もしかして光成のこと好きだった…り？」

答えは聞きたくないけど、
なぜか聞いてしまう

「……。」

急に黙るA先輩
この反応はもしかして…

「もしかして変なこと聞きました…？すみません」

「…ううん、好きとかじゃなくて、、
こうちゃんは多分私のことそういう目で見てない、笑」

そう言って少し切なげに笑うA先輩を
じっと見ていると、
そんな俺の目線と考えていることに気づいたのか

「昔は好きだった…！“だった。”ね！？」

とA先輩は笑って言った

「光輝くんは、高校生活はどうなの？」

少し気まずくなった雰囲気を
さっきの雰囲気に戻すためにA先輩は明るく話しかけてくれる

「楽しいっすよ、光成と席が前後なんすよ笑
あいつ弄られたりしてて笑」

「そなの～？笑
光輝くんはTHE 陽キャ！って感じするよねフフ」

肩をすくめてふふっと笑うA先輩
その可愛い笑顔をずっと見ていたいと思う

「いやいや笑
A先輩はクラスでどんな感じなんすか？」

「う～ん、、私は、、どんな感じだろうね笑」

多分A先輩は自分の可愛さに気づいてないし
周りがA先輩のことを可愛いって思っていることを気づいてないんだろうなあ

モテることも自覚してなさそう…