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新学年になって、一週間が経ったある日、午後のHRが終わり、みんなが帰り支度を始める。
すると、教壇に立つ先生が「あっ」と声を上げて、クラスのほとんどが先生に目を向ける。
「あのさぁ、悪いんだけど誰か先生の手伝いしてよ」
みんなの動きがピタッと止まり下を向いたり友達との話を再開したりと、あからさまな動きがわかった。
「おーい、先生こんなに物持てないよー」ってわざと弱々しい声を出して教室を見回すあろま先生。
ほらー先生困ってるよ。
教壇にはプリントの山。
大量のプリントと自分の荷物を持つのはなかなか大変だろうなってのは見てわかる。
「しょうがない、往復するかー」ってポツリと先生が言ったのが聞こえた。
「先生！私、手伝います！」
居ても立っても居られなくなった私は先生の元に駆け寄ってプリントを抱えた。
それが合図のように、クラスメイト達は「先生さよーならー」なんて言いながらカバンを持ち教室を出て行った。
これだから友達にお人好しだなんて言われるんだなーなんて思う。
「先生！行きましょう！」
そう言い先生に顔を向けると、ヒョイっと私の持つプリントの山を盛ち上げた。
「バカか、お前はこっち持つんだよ」
「え、でもお手伝いですし」
顎で先生の荷物を示して「よっこいしょ」ってプリントを持ち直す先生。
「いくらお手伝いでもオンナノコに重い方持たせないでしょーが。オラ、行くぞ」
顔を前に向け歩き出す先生を追いかけて教室を出た。
なにそれ、やけに紳士じゃないか。
なんて、上から目線で考えて先生の後を追った。
.
.
数学準備室の前に着き、両手の塞がっている先生はお行儀悪く足で扉を開けた。
言ってくれれば開けたのになーなんて思いながら中に入って行く先生の後に続く。
「それ、その辺テキトーに置いといて」
「あ、はい！」
先生が指差すデスクの上に置く。
先生もその横にドサッとプリントの山を置いた。
そしてこちらに向き直り、私の頭に手を置いて「ありがとう」と言った。
多分、私は文字通り目が点、になってたんだと思う。
「お前だけだよ、みんな目ぇ逸らしやがった」って先生は続けて私の頭に置いた手をポンポンとして、最後に髪の毛をかき乱して手を離した。
「さて、せっかく帰れたのにごめんな。また明日」
「あ、はい。…さようなら」
準備室を出て、先生にぐしゃぐしゃにされた髪の毛を整える。
…何事だ？
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007(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます！では早速…♪ (2018年12月24日 6時) (
レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 007さん» もちろんいいですよ〜！ (2018年12月23日 20時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 千平さん» お返事遅くなりすみません。不愉快とか思ってないですよ！私もぽいかな〜？って考えながら書いていたので笑 ありがとうございます！ (2018年12月23日 20時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
007(プロフ) - fbさん以外のmsspメンバーのフルネーム、ここから取ってもいいですかね…？ (2018年12月23日 20時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
千平(プロフ) - 有馬さん» いえいえ!!!!!そういう訳じゃないです!!!!!こちらこそ不愉快に思われましたらすみません、削除させて頂きました 頑張ってください (2018年8月23日 17時) (レス) id: e2b806019f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有馬 | 作成日時：2018年5月24日 19時
