嘘か真か ページ9
あの後ケーキを食べコーヒーを飲みながら、４人でしばらく他愛のない話をした。
お店に来てくれる人の話だとか、オニュさんの職場の話だとか、それから皆で連絡先を交換したり。
勿論オニュさんのスマホには「雨ちゃん」と登録されていた。
しばらく経つと、お店の開店準備もあるだろうし、とオニュさんと私は店を出る事にした。帰り際に「また来てね！絶対来てね！」
「何なら来週来てね〜」
と手を振るジョンヒョンさんとテミンが可愛くて思わずニヤケてしまったのはここだけの話。
オニュさんとは家はお互い反対方向だとの事でとりあえず最寄りの駅まで一緒に行く事になった。
「でも良かったよ、雨ちゃんあの2人とも気が合いそうで。2人も気に入ってるみたいだし」
雨ちゃんいい子だもんね、と素敵な笑顔が咲いた。
この人は何の前触れもなくこう言う事を言ってくるから、普段褒められ慣れてない私は物凄く照れてしまうのだけど、どうしたらいいのかな。
「テミンも同い年だって喜んでたし。ほら、あの見た目だと色んな人が寄ってくるけどテミナにとっては苦手なタイプだったりすること多いから…」
「あー…モテそうですよね、女子も男子も黙って無さそうですもんねあのビジュアル」
「そう、だから雨ちゃんで良かったなって」
「…私の事褒め殺すつもりですか？」
「あはは、雨ちゃん茹でダコみたいになってる！」
恥ずかしくなって顔を手で覆う。そんな私を横目にオニュさんは「タコ〜♪」と謎の歌を歌っていた。
「まぁ何が言いたいかっていうと、これからも２人と仲良くしてやってねってことね」
微笑むオニュさんの笑顔は素敵だった。
でも私は何故かこの人に何と無く違和感の様なものを感じていた。
笑っているのに笑っていない様なそんな表情にも見えるし、出会ってからまだ会うのは2回目だけどそれでも何か違和感を感じるのだ。
そんなに仲良くないから、と言われてしまえば終りなのだけど。距離を図られているような、私との間合いを図っているような感じがしていた。
「…オニュさんは仲良くしてくれないんですか？」
「えっ？」
「え？…あっ！いや特に深い意味は無く！心の声が漏れたと言いますか！なんと言うか！」
どうやら心でぼやいた事が口に出たらしい。
ちょっと待て本当に恥ずかしい事言ったのでは！？
「あっははははは！」
「ひぇぇ、すいません！」
「あっははは、面白いね雨ちゃん！うん、僕の事もよろしくね」
それは嘘か真か。
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海産物(プロフ) - 一部、誤字等の修正を行いました。 (2018年8月1日 0時) (
レス) id: 7e2e50893a (このIDを非表示/違反報告)
海産物(プロフ) - datura様初めまして!嬉しいコメント有難うございます（ ; ; ）オッパみ溢れるオニュを書きたい！という欲から生まれた作品なので嬉しいです…！これからも更新頑張りますのでたまに覗いて頂けると嬉しいです！ (2017年2月19日 23時) (レス) id: c45ee5a591 (このIDを非表示/違反報告)
datura(プロフ) - 初めまして！ジョンペンの私ですが、海産物さんの書くオニュ氏のオッパみにやられました…続きとっっっても楽しみです。お忙しいとは思いますが、ご自分のペースでゆっくり書いていただければ嬉しいです(*´ω`*) (2017年2月16日 22時) (レス) id: cc0aef44cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海産物 | 作成日時：2017年1月4日 22時
