偶然 ページ6
あのバーでオニュさん達に出会った日から1週間。
あれ以来、仕事が立て込んでいたりしてまだ一度もあの店には行けていなかった。
とりあえず服を返してお礼だけでもしに行かなければとは思い、お礼のお菓子でも買いに行こうと休日の昼下がりに家を出発し電車へ乗った。
しかし、お店にいるジョンヒョンさんとテミンさんにはタイミングが合えばお礼を直接渡せるかもしれないがオニュさんはそうではない事に気付いた。
そもそも私が知っている情報はあまりにも少ない。
あのお店の場所、名前が「青い夜」だという事、そして3人の名前。くらいだった。
また会う約束をしたわけでも無いし、連絡先だって知らないので申し訳ないがオニュさんにはジョンヒョンさん達に渡してもらう他無さそうだ。
そして電車に揺られやって来たのは小さめのショッピングモール。ここならあのお店にも近いので帰りに寄るにも都合が良い。
お菓子でもと思って来たのは良いが、甘い物苦手だったりしたらどうしよう…。
「…なまえさん？」
あまり聞き慣れない声に突然声を掛けられ驚いた。
そして隣を見て更に驚いた。
「…テミンさん？えっ、よく分かりましたね？」
何と都合の良い偶然か、トレーナーにジーンズという先日よりラフな格好をしたテミンさんが居た。
「ちょっと僕も違ってたらどうしようかと思ったんだけどさ、あ〜良かった人違いじゃなくて！」
「お久しぶりです、今日丁度お店に行こうかと思ってて今お菓子でもお礼にと思って買いに来てたんですけど…テミンさん今日はお休みでしたか？」
「ううん、僕は買い出ししてから出勤。ヒョン寂しがってたよ〜！なまえちゃんいつ来るかな〜って」
テミンさんはどうやら買い出しを終えた後らしく手には買い物袋がぶら下がっていた。
「そうだ、丁度良かった。皆さん甘い物とか好きですか？苦手だったらどうしようと思ってて…」
「僕はケーキが食べたいな！」
満面の笑みで一言そう言ったテミンさん。それでも可愛らしくて憎めないのは彼のキャラクター故なのかその容姿の美しさ故なのか。
「ジョンヒョンさんとかオニュさんもケーキで大丈夫ですかね…あ、でもオニュさんには会えないだろうし期限長いやつの方がいいのかな」
「みんな甘いの好きだよ。オニュヒョン、呼べば今日来ると思うよ、呼ぶ？」
そう言った後テミンさんはスマホを取り出してメッセージを誰かに送っているようだった。
その相手は恐らくオニュさんであろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海産物(プロフ) - 一部、誤字等の修正を行いました。 (2018年8月1日 0時) (
レス) id: 7e2e50893a (このIDを非表示/違反報告)
海産物(プロフ) - datura様初めまして!嬉しいコメント有難うございます（ ; ; ）オッパみ溢れるオニュを書きたい！という欲から生まれた作品なので嬉しいです…！これからも更新頑張りますのでたまに覗いて頂けると嬉しいです！ (2017年2月19日 23時) (レス) id: c45ee5a591 (このIDを非表示/違反報告)
datura(プロフ) - 初めまして！ジョンペンの私ですが、海産物さんの書くオニュ氏のオッパみにやられました…続きとっっっても楽しみです。お忙しいとは思いますが、ご自分のペースでゆっくり書いていただければ嬉しいです(*´ω`*) (2017年2月16日 22時) (レス) id: cc0aef44cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海産物 | 作成日時：2017年1月4日 22時
