page8 ページ8
「あっあの、A姫、助けてくださってありがとうございます！おかげさまで助かりました」
「べっ別にどうってことないよ。それより外だと寒いからとりあえず中に入らない？」
「A姫のお城にお邪魔しても良いのですか？！」
「うん、お城じゃないし狭いけど、どうぞ」
今朝知り合ったばかりの、変質者に疑われる程の変人を、
簡単に家に上げてしまう私は自分でもどうかしてると思う。
わかってるけど、だけど。
「わぁ...綺麗なお城ですね！」なんて無邪気に喜んでいるスホさんを見ると、スホさんの笑顔を見ると...
やっぱり、何だか助けたくなってしまう。
「お腹すいたでしょ、これよかったら、食べて」
ちょっと。今日の私はどうかしてる。
大切な夜食の大好物の肉まんだって、スホさんにあげちゃったんだもん。
深夜の肉まんは譲れないのに！
「おいひぃです！！」
もぐもぐ美味しそうに肉まんを頬張るスホさんを見ると、私まで笑顔になってしまう。
「こんなに美味しいものは初めて食べました！ごちそうさまです！ありがとうございます！」
深々とお辞儀をするスホさん。
「どっどういたしまして」
こんなに喜んでくれたなら、いいよね。
立派な人助けだよね。って自分に
言い聞かせた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なまり(プロフ) - スホさんめちゃめちゃいいです…！わたし、元の映画の大ファンなので、タイトルを見ただけで興味が湧いたんですけど、期待を上回る面白さでした…。この先ベクがどんな活躍をするのか気になります！無理ない程度に更新がんばってください(^^) (2018年1月3日 23時) (
レス) id: 37603fbefb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みみ | 作成日時：2017年6月26日 16時
