4.妖精じゃなかった…3 ページ12
『田中さん、なんでいるんですか？』
「○○駅が最寄って聞いてたからさ！Aちゃんともっと話したくて追いかけてきちゃった。よかったー間に合って」
『え…わたし誘い断りましたよね？』
「まぁまぁ。とりあえず、俺終電なくなったし。家入れてもらえる？」
『無理です。タクシーで帰ってください』
「えー、それはないでしょ！」
家どこ？とがっちり腕を掴まれ、引っ張られた。
まってガチでキツいこの人！！
「いいから、はやく行こ？」
『無理無理無理！キツすぎ！タイプじゃないし！』
「うわぁ、傷つくなぁ。」
『離してください。大きい声出しますよ！？』
「落ち着いてよ、俺Aちゃんと話したいだけなのに〜」
『っ分かった、じゃあ一旦そこで話しません？』
「あーあの公園？暗いから危ないよ」
『そんだけ筋肉あるなら誰がきても大丈夫でしょ！』
「あ、俺の筋肉興味あるんだー？」
『分かったから、一旦そこいこ』
わたしはディスコが繋がっているままのスマホに向かって『ごめんまたあとで』と短く言い放って切ると、この厄介筋肉馬鹿と一緒に公園に向かった。この公園はランニングコースもあるので広いし普段人も多いので、襲われはしないはず。
べにとだるまくんに心配かけちゃったかな。ごめんふたりとも。こいつを無事撒けたらそちらに合流します…！
公園に入りベンチに座ると、田中は(もうさん付けない)これでもかというくらい密着して隣に座ってきた。
『やってることやばいですよ？』
「え、なにがー？」
『いまからタクシー呼ぶんで、それで帰ってください。お金渡すから』
「いや、女の子に出してもらうわけにはいかないよ〜」
『じゃあ自分で払って帰れ』
「え、こわ！Aちゃんて結構性格キツいの？」
『そりゃこんなことされたらね！！』
「俺そんなにタイプじゃなかった？あの中だったら一番かっこ良くない？」
『どんなに顔がよくてもこの性格は終わってる』
「俺は最初見たときからAちゃん一択だったよ」
『あーそう、それはありがと。でも無理です』
「お願い、今日だけ！」
『無理！』
田中との攻防戦は数十分続いた。
警察呼ぶよと脅してもダメ。話を逸らすために興味もない質問をしたり、実家だからとか潔癖症だからとか、いろいろ嘘をついてもダメ。
こんなにしつこい男初めてだ。まじでやばい、まじで帰る気ないこいつ。
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maimai(プロフ) - にやにやが止まりません！めちゃ笑ってます！！続き楽しみにお待ちしております！ (2023年4月11日 15時) (
レス) @page20 id: 110fdeffc1 (このIDを非表示/違反報告)
宇蘭(プロフ) - ばおばぶさん» ばおばぶさん ありがとうございます！完全一般人設定楽しんでいただけて嬉しいです♪続き執筆中ですのでお待ちください！ (2023年3月14日 19時) (レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
ばおばぶ(プロフ) - 完全一般人なのとても新鮮で凄い好きです！！！読んでて思わず笑ったり楽しくて続きがほんとに楽しみです😂✨ (2023年3月14日 13時) (レス) @page20 id: 5e815c05a6 (このIDを非表示/違反報告)
宇蘭(プロフ) - ヒカルさん» ヒカルさん ありがとうございます！！楽しめていただけて光栄です。更新がんばります✨ (2023年2月24日 7時) (レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - 面白くて楽しくてついつい読んじゃいました！これからの更新応援してます (2023年2月23日 20時) (レス) id: bb30b80ed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇蘭 | 作成日時：2023年2月9日 20時
