白雪姫は愛されすぎる①《雪》 (ページ27)

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Hand cream (Mgr) ページ27

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目黒side

ふっかさんと楽屋入りをしたAを目で追う

いつ、どのタイミングで声をかけるか

絶対お泊まりしてずっと一緒にいたはずなのに、ふっかさんはAの手を握って離そうとしない

なんか、あれだ

タイミングとか考えんのやめた

目黒「Aおはよ」

『蓮くんおはよ〜』

目黒「A今日も可愛いね」

『ふふ、蓮くんこそかっこいいね、今日もすっごく』

ふっかさんと繋いでいない方の手を掴んで声をかけると、Aはふわふわした可愛すぎる笑顔を俺に向けてくれる

あーなんでこんなに可愛いんだろ

深澤「めめ、俺は？俺もいるよ？」

目黒「ふっかさんもおはよ」

深澤「おはよーだけどさぁ、めめ、、もしかして俺に気づいてなかった？」

目黒「気づいてなかったっていうか、Aしか見てなかった」

深澤「素直だなあ、おい」

ふっかさんはため息をついたけど、Aの手は離す気がないらしい

俺的には今すぐ離してほしいんだけど

『ねえ蓮くん』

目黒「ん？」

『手乾燥してるね』

目黒「手？俺の手乾燥してんだ」

『うん、乾燥してる』

俺より背が低いAは顔を上げ少し首を傾げる

それ可愛いすぎるの分かってねえな

『ハンドクリーム塗る？』

目黒「いや、いいわ」

『だーめ、塗ろ？』

目黒「じゃあAが塗って」

『いいよ〜』

気になる程の乾燥でもないし、わざわざハンドクリームなんてと思ったけど、Aが塗ってくれんなら話は別

『辰哉くん手離してね』

深澤「Aは俺置いてめめと良いことするんだ」

目黒「ははっ、良いことって」

深澤「めめっ！俺は夜通しAと良いことしてたんだからなっ」

目黒「いや聞いてない」

むしろ聞きたくなかった。聞かなくても分かってはいたことだけど

Aから手を離し、「阿部ちゃあん〜」と阿部ちゃんに話しかけに行ったふっかさんの背中を眺めると

繋いでいた手が引かれた

『新しいハンドクリーム買ったから、それ蓮くんに塗ってあげるね』

「それ俺が最初でいいやつ？」

『蓮くんがいいの』

上目遣いで微笑んだAは狙ってんのか狙ってないのか

あまりの可愛さに顔が一気に熱くなって、反対の手で隠すように顔を覆うと『あっち座ろう』と手を引かれて

Aの荷物が置いてあるテーブルの傍の椅子に座らされると、Aは正面に椅子を持ってきてそこに座った