変わりゆく、日々【6】更新停止。

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ドキドキ。ワクワク。

この二つが入り交じる心臓の音。



「うーさっぶ」



ただいま〜なんて言いながら、我が家に来た内田君はいつもの定位置に座って暖房のスイッチをON。



『手洗いぐらいしてよ』
「あーそっすね。はいはい」
『はいは一回でしょっ』
「はいはいはいはい笑」
『ちょっとー！』



洗面台の鏡に並んだ二人。

手洗いうがい、上着をハンガーにかけて、ホットコーヒーを内田君に出して、そして、なにしよう。



「腹へった」
『え、もう？！』
「6時になりますー腹へりますー」
『育ち盛りだね笑』
「すっげー歩いたしね笑」



からあげ
ローストビーフ
ポトフ

他にも色々、細々、張り切っちゃった。

(作りすぎちゃったかなぁ〜♪)

今心はルンルン。



と、？？




「なんか手伝う？」



ひょこっと顔を出す内田君。



『わっ！びっくりしたぁ』
「お、んまそ」
『座っててくださーい』
「ないの、手伝うこと」
『お楽しみなんでしょ？』
「あぁあ〜ハードル上げちゃって笑」
『っ！うーるーさーいー！』



背中を押して台所から追い出した。

これだけで、うん。楽しい。

それからテーブルに次々と並べて、最後に二人分として作った小さなホールケーキ。
甘いの苦手だって知ってるから、ちらし寿司で作ったなんちゃってホールケーキ。


「これすげーのね」


珍しく写真撮って、笑って。





「んじゃ、やりますか？」




特に部屋を暗くする訳でも無く、

いつも通りテレビをかけながら、

でも少し違うのは今日はパーティー。





ささやかな、二人だけのクリスマスパーティー。






「『メリークリスマス！』」





コーラの入ったグラスを合わせて乾杯。




「からあげうめっ」
『まだまだあるよー』
「あっちっ」
『ポトフ出来立てだから気をつけて！』
「あ〜んめー」
『大袈裟なんだからっ』






小さな小さな、クリスマスパーティー。


鞄の底には、まだ渡していない内田君へのクリスマスプレゼント。




二人なのに騒がしくて、明るくて、




とっても幸せな夜を過ごしています。

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