変わりゆく、日々【6】更新停止。

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グラウンドには全校生徒や、保護者、文化祭に参加してくれた方達が既に集まっていた。


そして今、焚き火も行われる。



(内田君、どこ)

(何も言わないで居なくなるなんて、)



やはり胸のザワつきは取れない。







友達と約束してしまったから。

女の子に呼ばれてしまったから。

家族が来てしまったから。



理由なんて探せば沢山ある筈なのに、私はこの人混みの中広いグラウンド内を必死になって探した。






「あれ、柳沢。ウッチーと一緒じゃねーの？」
『探しててっ、知らない、かな？』
「校舎裏の花壇のとこで私見たよ、たぶん」
『校舎裏で？』
「横顔しか見えなかったし、ウッチーかどうか…」
「っておい！焚き火始まってんぞ！」
『うんっ！ありがとう！』





どうしてこんなに必死なのだろう。


たかが伝説の為？否、違う。



(この胸のザワつきは、気のせいなんかじゃない)



だって昨日、体を重ねて一緒に寝る時、内田君は間違いなく私に言った。









(明日の焚き火？やりたいでしょ)
(なんでそう確定した言い方するかなぁ)
(あんたそういうの好きじゃん笑)
(イベントある度に言われてるよー笑)
(しゃあないんで一緒に行きますか)
(内田君も行きたいくせにっ)
(べっつに)
(私が一緒に行ってあげるよ？)
(おまえなぁ笑)









こうやって約束したから。

私自身嘘はつかないし、内田君も私に嘘をつかないと誓ったから。


もう、離れないと誓ったから。


なのに、こんなくだらない事って思われるかもしれないけど、だけど。




(今すぐ隣に居てほしいと思ってしまう)

(これは単なる私のワガママ？エゴ？なんだろう)




クラスメイトに聞いた浅はかな情報。



それを頼りに、私は誰も居ないであろう校舎裏の花壇まで走ってしまった。

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