変わりゆく、日々【6】更新停止。

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『ごめ、散らかってて…』

「どこがすか笑」





うん、どこも散らかってないんだけど。

こっちサイドは緊張してますから何かしら会話しないと落ち着かないのですよ。







「っしょと」
『な、なにか飲む？あ、寒い？暑い？！』
「んー」
『ななな、なんでも言ってねっ！』
「いや、つーかさ」








いつもの座椅子にあぐらを掻いて、私を見上げて、








「隣来いよ、柳沢……」






寂しげな顔で言われると、こう、胸の辺りが堪らなくなりぎゅーっとなってしまう。


(………………可愛いよ、ばかっ)



そんなことは口に出せない私。

この人の事がこんなにも好きなんだと感じられる瞬間がとても幸せだと思った。







『あ、そういえばもうすぐ文化祭だね』
「ん」
『ね、内田、あのね』
「んー？」
『あのさ、もし良かったらさ』
「なんすか、じれったい笑」
『一緒に回り、ません、か…とか思ったり、して』
「………………ふーん」
『や、なにその反応っ！』
「どーしよっかなー」
『いっ良いし！べ、別にっ！』







(またこうやってからかうんだからっ)

(内田君のドS野郎ー！！)



心の中で叫んでいると、頭にふわっと大きな手のひらが置かれてる事に気付いた。








「意地悪したくなっちった笑」
『うん、』
「怒らないでよ」
『うん…』
「Aちゃーん？」
『おっ怒ってな、ないから…』
「ん」






そう言って、目なんて合わずに床へ着いた右手に少し冷えた左手が重なる。


それでもドキッとしてしまうんだ、私の心臓は。






「ちゅー、したいかも」

『ぁ、う、うん』






そして最近、内田君が"男" なんだと改めて思う瞬間も度々ある。例えば、今のこの状態。






「柳沢…、」
『ん、』
「したくなったんすけど…いい、すか…？」
『ん………』






何もかも初めてだらけの私にとってリードしてくれるのは有り難いのですが、内田君も初めてだらけなのに知識が豊富なのは"男"だからなのかな。



(体汚くないかな、臭くないかなっ！)




下に真司が居ると思うと気が気じゃないけども、内田君を優先してしまうこの気持ちは正に"女"なのかもしれない。

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