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放課後、美咲と教室で一緒に話ながらサッカー部が終わるのを待つことにした。
「んねっ」
『んー?』
「初えっちはどうだったのっ」
『なっ!聞かないでよっ!』
「気になんじゃん♪」
『…私の事は良いから早く付き合いなよ』
「誰が?」
『真司と美咲に決まってるじゃない』
「あーうん、えへ♪」
『えへ?』
「夏休み中ね、デート2回もしたんだ♪」
『わーっやったじゃん!』
意外にも進展のあった美咲と真司の話を聞くと心がぽかぽかとして笑顔が滲み出てしまう。
親友とのガールズトークは止まらない。
「わかってた?柴崎君の気持ち」
『……かもしれない』
「なかなか居ないよ?あんな良い男♪」
『う、ちだ君も良い男、だもん』
「はいはい、のろけやめてー笑」
『のろけじゃないしっ!』
楽しい楽しい!なんて思ってたら、廊下から話し声が聞こえてきた。
「お、美咲も居ったんか」
「え?だめ?」
「ちゃうやん笑」
「違わないでしょっ」
「イチャイチャしないでくれません?」
『内田君、ナイス笑』
「イチャイチャしてないしー!」
「なんか俺の存在忘れてる?」
「んな顔のデカイ奴忘れるわけなくない?」
「ウッチー今日ご機嫌斜め?!」
五人でこんなにワイワイと話す日が戻ってくるなんて、数ヵ月前の私は想像出来たのかな。
(全て皆のおかげだ…感謝しなきゃ)
その日は五人で教室に残り、宿題をやり合いながら幸せな一時を過ごした。
帰り道。時刻は18時40分頃。
内田君は当然の様に私と真司に着いてきて、私をお家まで送ってくれるという紳士的な一面を見せた。
ま、送ってくれるのは前々からしてくれていた事だから、それだけで嬉しいのが本音。
『明日からはさ、真司も美咲を送ればー?』
「………………わかっとるわ、あほ」
真司もまんざらでも無いんだなと確認出来たのが、また嬉しい嬉しい。
(じれったい!けど、邪魔はしたくないしねっ)
そうこうしていたら、アパートに着いた。
「ウッチー寄ってくやろ?」
「あー、そうすっかな」
「んじゃ明日〜」
「え、家入れてくれないの笑」
「Aん家やないの?そこは」
「ぇ、ぁ、うん」
「あんまはっちゃけんなや〜笑」
『しっ真司っ!』
「………………っつーことで、行きますか…」
階段を二人で登る。
私より二段下を上がってくる内田君。
家に来るのはあの日以来。
「お邪魔、します」
異様な緊張感が、私を襲った。
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ふー(プロフ) - 美波さん» 初めまして(*^^*)最初から読んでいて頂いてたみたいで、ありがとうございます(о´∀`о)忘れずに覚えててくれたことに感謝です…!本当にゆっくり更新しちゃうと思うのですが、また遊びに来て頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました★ (2016年8月26日 1時) (レス) id: 7b244f7448 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 澪さん» わっ!お久し振りですー!覚えててくれてありがとうございます( ;∀;)お待たせしました〜(ToT)本当にゆっくりですが、また更新頑張りますね♪コメントありがとうございます! (2016年8月26日 1時) (レス) id: 7b244f7448 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 初めまして!初こめんとです。でも、最初からずーっと読ませていただいてました。久しぶりに開いたら、更新されましたってきてて、本当に嬉しかったです!!更新楽しみにしてますね。ふーさんのぺーすで!まってます♪ (2016年8月21日 1時) (レス) id: 50fdf5e7bd (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ふーさん、お久しぶりです♪そして、お帰りなさい!待ってましたよ〜!これからも、ふーさんのペースで頑張って下さいね(*´▽`*) (2016年8月20日 1時) (レス) id: f2ccd5d125 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - meggieさん» お久し振りです、こんばんわ。長い間お休みしてしまって、本当に申し訳ないです…。以前より更新頻度は少なくなってしまうかもしれませんが、少しずつ更新を再開していきたいと思っております!コメントしていただき、ありがとうございます! (2016年8月17日 21時) (レス) id: 7b244f7448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふー | 作成日時:2015年10月16日 2時