【2j3j】貴方の命が欲しい【fwmnt】

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さーて、歌舞伎町へ行きますか。


スニーカーをトンと鳴らし家を出た。




この間はターゲットが会社の幹部だったのでいわゆる可愛い恰好をして行ったが、今回はラフなパーカースタイル。
きっと男にも声はかけられないだろう。




今日連絡先まで聞ければいいが、無理だったらだるいなー…







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眠らない街、歌舞伎町はいつもに増してギラギラと品の無いネオンが眩しい。



なるべく見ないようにキャップを深くかぶり、この間出会った場所が見える道を見張る。






…こうして観察してると本当に色んな人たちがいる。


あそこはサークル仲間かな…アルコールも入って大声で喋ってる。


そしてこっちはオドオドしたサラリーマンと不釣り合いな美女。




パパ活だろうか…





目を合わせず、しかしターゲットを見逃さぬよう視線を巡らせる。



















⎯⎯⎯⎯居た！！！！


この間のような派手なスーツを着こなし恐らく仕事仲間であろう同じような見た目の男と歩いてくる。







Aは二人の前にふらりと現れ、以前の様にぶつかる。



へたり込みながら顔を合わせ、次に『あっ』と声出して指をさす。



『ぶつかってごめんなさい…この間助けようとしてくれたお兄さんですよね…？』




多少強引でも問題無い、きっかけさえ作れればどうとでもなる。






「もしかして…あの可愛い子かぁ！おっちょこちょいなのかな〜？」



笑いかけながらこの間と同じく手を差し伸べるターゲット。




Aも笑顔を返し、今回は手を取り立ち上がった。




『前回も今回も、本当にありがとうございます。是非お礼がしたいので、連絡先教えて貰う事できますか？』



その問いかけに、連れのホストが割り込む。



「お嬢ちゃん〜、悪いんだけど俺らホストでさぁ…忙しいんだわ。お嬢ちゃんに割く時間なんざコイツにはねーよ」



なるほど、思ったより人気なんだな…この不破って男は。



「ちょ〜トウヤっち俺の事買い被りすぎ〜！お礼は要らないけど折角の縁だし連絡先いいよ〜」



『！！ほんとですか…！ありがとうございます』



「ぜ〜〜んぜんおっけ〜★」



何ともあっさりと最初のミッションをクリアし、拍子抜けする。







⎯⎯⎯この調子なら早く終わりそうだな⎯⎯⎯

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