依存症の彼女【HQ】

12 ページ13

『バレー、好きなの？』



自然と惹かれていき、気づけば私は少年2人に声をかけていた



ていうか、少年と言えど片方は年上っぽい。背高いし



「お前も好きなのか？」



「俺は別に好きとかじゃ…」



『バレー、好きだけど、チームには入れないから…』



「んじゃあ俺らとバレーする？」




もじもじと小さい声でお金ないから、と付け足した私を見たふたりは顔を合わせ、背の高い男の子がそう言ってくれた。



「俺黒尾鉄朗。んでこいつが孤爪研磨」



『私はま…綾瀬A』



「よろしく」



これが、黒尾鉄朗と孤爪研磨との出会いだった





＊＊





「おーい綾瀬、次移動だぞ？」



『え』



「何ぼーっとしてんだよ。もう2限終わったぞ」



『あー、昔のこと思い出してた』



「いや、授業聞けよ」



『田中には言われたくないよね』




どうやら、私がぼんやりと昔のことなんて思い出してる間に授業は終わっていたようで、次は3、4限と選択授業らしい



あれ、私何選んでたっけ



「お前、音楽だろ」



『あーそうだったわ』



呆れ顔で田中にそう言われた。田中に呆れ顔される私って一体



じゃあな、と体育を選択している田中は教室を出ていき、私はペンポーチを持って音楽室へ向かう




てか、私なんで音楽選択したんだっけ




✄-------------------✄




作者です。


更新停止していて申し訳ございませんでした。


何もしていないと仕事のことを思い出してしまい、好きなことをしていたほうがいいかもしれない、と少しずつですが更新を再開することにしました。


最後の出勤を終え、少しは楽になりましたが情緒不安定ではあるので、更新にムラはあるかと思います。


完結まで書けるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す