ずっと2 (ページ8)

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館内を歩き回りながら、この店まだあるんだー！とかここ○○屋さんだったよね？とかここで廉が～とか、とにかく思い出に浸った。

ゲラゲラ笑ってる廉を見て、ああ、廉だなあなんて思ったりして。なんかタイムスリップしたみたい。楽しかったよね、あの頃。勿論今も楽しいんだけど。

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夜ご飯も食べて、満喫して、いい時間だし帰ろうかってなって。でも大吾の家に荷物置いたまんまだし、って一旦大吾ん家に戻る。

大「もう帰るん～？」

廉「時間なんやから、しゃあないやろ。」

玄関先で駄々こねてる大吾笑

大「ふふ、......廉、今日楽しかった？」

廉「...ん、すっごい。」

大「そりゃよかった笑」

廉「ちょっ何？！」

大吾が、廉を正面から抱きしめる。

デジャブだ笑

大「....れんさん、あんたの居場所はここにもあるから。」

その一言を聞いた瞬間、廉が肩を震わせる。

大「しんどくなったら、仕事なんか放棄してここ来？いつでも待っとるから。」

自分より一回りは大きい廉の背中をトントン叩く大吾は、まるで廉のこと全部知ってるお母さん。

大「よしよし、頑張ったね？しんどかったね？」

その瞬間、廉がうわあんと声を出して泣き出す。ダムが決壊したみたいに。

大「無理しんのよ？紫耀にも他の人にも、俺でもええから、周りの人に沢山甘え？わかった？」

コクコク頷く廉をしばらく大吾があやしてた。

大吾には叶わんなあと鬱病を患ってから初めて廉が見せた涙を見ながらそう思った。

終